カール・ボッシュ





Carl Bosch(1874-1940)

ようこそ!フリーイラストポートレートと

歴史の停車場いらすとすてーしょん
こちらのページでは ボッシュ 20世紀に

活躍した世界の化学者⑤
をお楽しみください

ボッシュ
イラストポートレート Syusuke Galleryより

20世紀の化学

館長

いらすとすてーしょんでは化学の部屋より20世紀に活躍した世界の化学者と題してイラストポートレートをお届けします

(参考)世界の化学者たち

シューちゃん

(参考)日本の化学者たち

シューちゃん

明治時代に活躍した日本の化学者はこちら

館長

さて今回はボッシュをお届けします

アンモニアの工業生産

シューちゃん

ボッシュはどんな化学者だったの?

館長

ボッシュは、ハーバーと共にアンモニア工業生産を成功させた化学者でした

1868-1934を生きた化学者であり物理化学者。当時化学者として名を馳せていたHofmann(1818-1892)やBunsen(1811-1899) に化学を学んだのちに、1904年から着手した空気中の窒素からアンモニアを合成する研究を行い、ハーバー(・ボッシュ)法として確立した。この功績から1918年ノーベル化学賞を受賞した。また第一次世界大戦中に毒ガス兵器の研究を行ったことでも知られている。
【化学の部屋|ハーバー】20世紀に活躍した世界の化学者④
シューちゃん

空気中の窒素からアンモニアの合成(空中窒素固定法)に成功させたのが、ハーバーで…

館長

そのアンモニアの合成から工業生産の道をハーバーと共に挑んだのが今回の主人公ボッシュです

シューちゃん

合成に成功できたのだから、すぐに生産できるのでは??

館長

それがシューちゃん、そんな簡単な話ではなかったのです

シューちゃん

どんな問題があったの??

館長

ハーバーのアンモニア合成成功の快挙を耳にしたBASF社 の会長であった、化学者でもあるHeinrich von Brunck(1847-1911)は、優秀な社員を伴ってハーバーのもとを訪れます

シューちゃん

BASF社? 優秀な社員?

館長

話が飛躍し過ぎましたね!
BASF社は染料アリザリンを製造する会社で、ここにボッシュは有機化学者として入社しました

シューちゃん

では優秀な社員というのはボッシュなんだ

館長

お察しの通りです!
そしてブランク会長とボッシュはハーバーにアンモニア合成について話を伺います

シューちゃん

ハーバーの研究を商業化しようとしたのだね

館長

ところが…このハーバーのアンモニア合成に必要な圧力が175気圧、550℃であることがわかりました

シューちゃん

圧力が175気圧、550℃…と言われても

館長

ですよね!そのBASF社の工場のレベルは20~30気圧程度の能力だったそうで…

シューちゃん

そうか! 技術力が足りなかったのか…

会長に直訴し開発研究へ

館長

しかし、ボッシュはブルンク会長に直訴したそうです

シューちゃん

なんて言ったの??

館長

「この環境を構築させてみます」と

シューちゃん

頼もしい!!

館長

そして、ハーバーとボッシュは共同研究を重ね、ついに工業生産に成功させます

館長

1913年には年間7200tのアンモニアを製造していたとも

シューちゃん

だからこの工業生産可能にした技術だから、ハーバー・ボッシュ法というのか!

世界のアンモニア市場を独占

館長

それからBASF社はさらに生産能力を高め、世界のアンモニア市場を独占するまでに至りました

シューちゃん

BASF社の発展は、まさにハーバーとボッシュのおかげなんだなぁ

1931年ノーベル化学賞受賞

館長

この功績からボッシュは1931年ノーベル化学賞を受賞しました

イラストポートレートSyusukeGalleryノーベル賞の部屋Nobel Prizes
ノーベル賞の部屋 Nobel Prizes
シューちゃん

ハーバーがノーベル化学賞を受賞したのが1918年だから、遅れること13年の月日が経っていたのだね

次回はハーン

館長

さて今回の20世紀に活躍した世界の化学⑤ボッシュは如何でしたか?

館長

いらすとすてーしょんでは化学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

シューちゃん
館長

ハーンは、ウランの原子核分裂を発見した化学者です

館長

ぜひハーンのイラストポートレートページにもお越しください

20世紀に活躍した世界の化学者たち

2024-08-090046スウェーデン王国出身

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26京都府
1864-1936を生きた化学者。帝国大学理科大学化学科を卒業後、ドイツライプツィヒ大学でオストワルド教授の下で研究を行い、帰国後、東京帝国大学教授となる。その後1908(明治41)年、昆布の出汁からグルタミン酸ナトリウムを単離し、甘味、酸味、塩味、苦味に次ぐ第五の味覚として「うま味」の成分であることを発見。その翌年には鈴木三郎助により「味の素」として商品化された。
【化学の部屋|池田菊苗】日本の化学者 明治時代編.1
0046スウェーデン王国出身
1903-1982を生きた化学者であり生化学者。酵素とその補酵素がどのように結合し、酵素の触媒作用を活性化させるかというメカニズムの研究を行う。特に肝臓におけるアルコール代謝の鍵となる酵素に関する研究で、生体内の酸化還元反応を触媒する酵素群のメカニズムを解明し、生化学の基礎を築いた。これらの功績により1955年ノーベル医学・生理学賞を受賞した。
【化学の部屋|テオレル】20世紀に活躍した世界の化学者XXX
0046スウェーデン王国出身
1859-1927を生きた化学者であり物理学者。 電解質溶液の性質を説明する電気的解離の理論(電離説)を解明し、この功績により1903年ノーベル化学賞を受賞。また化学反応速度が温度によってどのように変化するかを定量的に表すアレニウス式を考案。これに基づき化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素濃度が増加すると、地球の平均気温が上昇するということを世界で初めて指摘した一人でもある。 アレーニウスと表記されることもあります。
【化学の部屋|アレニウス】20世紀に活躍した世界の化学者XXⅨ
0043オーストリア共和国出身
1865-1929を生きた化学者。コロイド溶液に強い光を投射することで散乱する光(チンダル散乱光)を観察できるウルトラマイクロスコープを開発したことで、これまで直接観察が困難であったコロイド粒子の存在を可視化し、その性質や挙動の詳細な研究を行った。このことから1925年ノーベル化学賞を受賞した。
【化学の部屋|ジグモンディ】20世紀に活躍した世界の化学者XXⅧ

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31鳥取県
1896-1971を生きた小説家。代用教員を務めながら短歌、詩などを投稿し、その後1919(大正8)年に日本女子大学国文科に入学。在学中に新潮へ発表した小説「無風帯から(1920)」が問題視され退学。以後、東京と帰郷鳥取を行き来しながら創作を続け、1931(昭和6)年に代表作「第七官界彷徨」を発表、五感を超えた第七官を描く斬新な感覚世界で注目を集めるも、薬物依存と病苦により1933年以降は沈黙を貫き、郷里で隠棲した。また「こほろぎ嬢」「アップルパイの午後」などの作品を残し、林芙美子や太宰治ら同時代作家にも大きな影響を与えた文学家であった。
【文学の部屋|尾崎 翠】昭和時代編.149New!!
15新潟県
1896-1973を生きた小説家。栃木高等女学校在学中より少女雑誌に「鳴らずの太鼓」など、短歌や物語を投稿。卒業後、1916(大正5)年から少女画報に採用された「花物語」は多くの読者の心を掴む。1920(大正9)年には長編「地の果まで」が大阪朝日新聞に連載され、文壇を沸かした。1936(昭和11)年に東京日日新聞や大阪毎日新聞の連載小説「良人の貞操」で男性の貞操をテーマに議論を巻き起こし、家庭小説の分野でも注目を集め、代表作の一つとなった。戦時中は従軍文士として中国などを訪問し、ルポルタージュを発表。戦後は「鬼火(1952)」で女流文学者賞を受賞し、晩年には「徳川の夫人た」「女人平家」など女性史を題材とした歴史小説を執筆。キリスト教的理想主義と清純な感傷性を基調とした作風で、女性読者の絶大な支持を得た。没後は邸宅が鎌倉市に寄贈され「吉屋信子記念館」として公開されている。
【文学の部屋|吉屋信子】昭和時代編.148
シューちゃん

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