ジョゼフ・ブラック





Joseph Black(1728-1799)

ようこそ!フリーイラストポートレートと

歴史の停車場いらすとすてーしょん
こちらのページでは ブラック 18世紀に活躍した

世界の化学者③
をお楽しみください

ブラック
イラストポートレート Syusuke Galleryより

18世紀の化学

館長

いらすとすてーしょんでは化学の部屋より18世紀に活躍した世界の化学者と題してイラストポートレートをお届けします

(参考)18世紀に活躍した世界の化学者たち

(参考)19世紀に活躍した世界の化学者たち

館長

さて今回はブラックをお届けします

二酸化炭素の発見者

シューちゃん

ブラックはどんな化学者だったの?

館長

ブラックは現在で言うところの二酸化炭素を発見した化学者でした

シューちゃん

現在で言うところの二酸化炭素?

気体発見の歴史

館長

ここで相次いで発見された気体について整理しましょう

館長

まずは17世紀に遡りましょう

空気とは異なる気体の発見

館長

空気とは異なる気体の存在を見出し、ガスと命名したのがヘルモントでした

1579-1644を生きた医学者であり化学者。パレケルススの化学に基づいた理論で人体の機能を解き明かす医療化学の分野を進めた。四元素や体液説など古代医学を論駁し、また空気とは異なる気体の存在を見出し、この気体をガスと命名し、その概念を明らかにした。
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
館長

そして、そのガスの一つを発見したのがブラックです

固定空気の発見

シューちゃん

それが現在で言うところの二酸化炭素だったんだ

館長

ブラックは、石灰石を熱すると、その前後で重さが変化することを発見します

シューちゃん

つまり熱する前 > 熱した後ってこと?

館長

そうです!シューちゃん

館長

減少したものは何か、それがガスであることを発見します

館長

そのガスを集めることに成功し、固定空気と命名しました
※De Humore Acido a Cibis Orto et Magnesia(1754年)

シューちゃん

なぜ固定?空気なのかなぁ

館長

先ほどの石灰石に話を戻すと、熱する前にそのガスは石灰石にくっついていると考えていました

シューちゃん

なるほど!石灰石にガスがくっついていて、熱するとそのガスが離れることを意図して固定空気という言葉を使ったのか!

館長

ちなみにここでは便宜上、ヘルモントの空気と異なる気体=ガスを使いましたが、まだ一般的にガスという言葉は使われていなかったと考えられているそうです

館長

そしてブラックの発見した固定空気は現在では二酸化炭素と知られてようになりました

シューちゃん

ブラックが二酸化炭素の発見者というのは、このことからなんだな

水素の発見

館長

このブラックの二酸化炭素の発見の後、1766年にはキャヴェンディッシュ(1731-1810)によって可燃性空気としての水素が発見されます

酸素の発見

館長

そして前々回、前回とご紹介したリーストリー、シェーレらによる1775年の酸素の発見へとつながりました

1733-1804を生きた化学者であり、バリウムやマンガンなどの元素や多くの化合物を発見し報告した。また、酸素ガスについて「Chemical Treatise on Air and Fire」という論文を1777年に著したが、プリーストリーより2年遅かったため、酸素の初発見者とは認められていない。しかし、シェーレはプリーストリーより数年前に酸素の存在を確認していた。
【化学の部屋|プリーストリー】18世紀に活躍した世界の化学者①
1742-1786を生きた化学者であり、バリウムやマンガンなどの元素や数多くの化合物を発見し報告した。また酸素ガスにおいて、1777年Chemical Treatise on Air and Fireとして著したがプリーストリーより2年遅れたため、発見者となっていない。プリーストリーより数年前にその酸素の存在を確認していたという。
【化学の部屋|シェーレ】18世紀に活躍した世界の化学者②
シューちゃん

ヘルモントが空気とは異なる気体をガスとよんでから、そのガスの正体が次々とわかっていったんだね

次回はベリマン

館長

さて、18世紀に活躍した世界の化学者③ブラックは如何でしたか?

館長

いらすとすてーしょんでは化学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

シューちゃん
館長

シェーレの指導教授だったベリマンです

館長

ぜひベリマンのイラストポートレートページにもお越しください

18世紀に活躍した世界の化学者たち

2024-06-060033フランス共和国出身

【化学の部屋|ラヴォアジエ】18世紀に活躍した世界の化学者⑥

2024-05-280033フランス共和国出身

【化学の部屋|プルースト】18世紀に活躍した世界の化学者⑤

2024-05-270046スウェーデン王国出身

【化学の部屋|ベリマン】18世紀に活躍した世界の化学者④

2024-05-250049ドイツ連邦共和国出身

【化学の部屋|シェーレ】18世紀に活躍した世界の化学者②

2024-05-240044英国出身

【化学の部屋|プリーストリー】18世紀に活躍した世界の化学者①

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26京都府
1864-1936を生きた化学者。帝国大学理科大学化学科を卒業後、ドイツライプツィヒ大学でオストワルド教授の下で研究を行い、帰国後、東京帝国大学教授となる。その後1908(明治41)年、昆布の出汁からグルタミン酸ナトリウムを単離し、甘味、酸味、塩味、苦味に次ぐ第五の味覚として「うま味」の成分であることを発見。その翌年には鈴木三郎助により「味の素」として商品化された。
【化学の部屋|池田菊苗】日本の化学者 明治時代編.1
0046スウェーデン王国出身
1903-1982を生きた化学者であり生化学者。酵素とその補酵素がどのように結合し、酵素の触媒作用を活性化させるかというメカニズムの研究を行う。特に肝臓におけるアルコール代謝の鍵となる酵素に関する研究で、生体内の酸化還元反応を触媒する酵素群のメカニズムを解明し、生化学の基礎を築いた。これらの功績により1955年ノーベル医学・生理学賞を受賞した。
【化学の部屋|テオレル】20世紀に活躍した世界の化学者XXX
0046スウェーデン王国出身
1859-1927を生きた化学者であり物理学者。 電解質溶液の性質を説明する電気的解離の理論(電離説)を解明し、この功績により1903年ノーベル化学賞を受賞。また化学反応速度が温度によってどのように変化するかを定量的に表すアレニウス式を考案。これに基づき化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素濃度が増加すると、地球の平均気温が上昇するということを世界で初めて指摘した一人でもある。 アレーニウスと表記されることもあります。
【化学の部屋|アレニウス】20世紀に活躍した世界の化学者XXⅨ
0043オーストリア共和国出身
1865-1929を生きた化学者。コロイド溶液に強い光を投射することで散乱する光(チンダル散乱光)を観察できるウルトラマイクロスコープを開発したことで、これまで直接観察が困難であったコロイド粒子の存在を可視化し、その性質や挙動の詳細な研究を行った。このことから1925年ノーベル化学賞を受賞した。
【化学の部屋|ジグモンディ】20世紀に活躍した世界の化学者XXⅧ

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29奈良県
1650-1722を生きた俳諧師。俳諧に親しみ、江戸に出て、松尾芭蕉、椎本才麿らと交流し、談林派の全盛期にその名を刻み、その後蕉風で活躍する。感覚的で唯美的な句を詠無事で知られ「木枯の果てはありけり海の音」の句によって「木枯の言水」として世に知られるようになった。
【文学の部屋|池西言水】江戸時代編.4New!!
24三重県
1644-1694を生きた俳諧師。松永貞徳門下、北村季吟の門より松永貞徳を祖とする 俳諧流派であった貞門派、西山宗因らの談林派をあゆみ、幽玄・閑寂といった趣の匂付に重きをおいた蕉風(正風)を確立。俳諧の連歌(現在の俳句)を芸術文学へと導いた。
【文学の部屋|松尾芭蕉】江戸時代編.3
シューちゃん

シュー(Syu)です
2025年も、よろしくね

館長

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