【化学の部屋|ウィリアムソン】19世紀に活躍した世界の化学者XⅧ

いらすとすてーしょんでは化学の部屋より19世紀に活躍した世界の化学者と題してイラストポートレートをお届けします

さて今回はウィリアムソンをお届けします

ウィリアムソンは分子の構造と反応の関係を明らかにした化学者でした

では、順を追ってご紹介します

アルコキシドとハロゲン化アルキルを反応させてエーテルを合成するウィリアムソン合成を発見しました

このエーテルの合成によって有機化合物の構造理解が進みました

少し専門的になるので参考までですが…

エーテルは、アルキル基 (R-) とアルコキシ基 (RO-) が酸素原子 (O) を介して結合した構造 (R-O-R') を持っています

この反応は、SN2置換反応と呼ばれるもので、立体反転という反応が起こるのです

このエーテルは2つの有機物が酸素原子を挟んでつながった構造をしているのですが

特別な種類の分子同士が ぶつかって、くっつくという反応をウィリアムソンは発見しました

その通りです!しゅーちゃん
このことから分子の構造と反応の関係が新たに理解されたのです

さて、話は変わるのですが、ウィリアムソンは日本との関わりもあるのですよ

それは1863年長州五傑^※と呼ばれた長州藩士5名が幕府禁制の海外渡航を挙行し英国に留学します
※井上馨、井上勝、遠藤謹助、伊藤博文、山尾庸三

シューちゃん!詳しいですね
その英国での滞在をサポートしたのがウィリアムソンでした

ウィリアムソンは彼らに自宅を提供して、そしてUniversity College London(UCL)で学ぶ環境を整えたのです

それを象徴する出来事が2013年の記念イベント※です
※UCL Web pageより

さて、19世紀に活躍した世界の化学者XⅧウィリアムソンは如何でしたか？

いらすとすてーしょんでは化学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに！

デュワーは、極低温研究の分野を切り拓いた化学者でした

ぜひデュワーのイラストポートレートページにもお越しください