フランシスクス・シルヴィウス





Franciscus Sylvius(1614-1672)

ようこそ!フリーイラストポートレートと

歴史の停車場いらすとすてーしょん
こちらのページでは シルヴィウス 17世紀に

活躍した世界の医学者
⑥をお楽しみください

シルヴィウス
イラストポートレート Syusuke Galleryより

17世紀の西洋医学

17世紀のヨーロッパといえば…

シューちゃん

今回の医学者はフランシスクス・シルヴィウスだね

館長

いらすとすてーしょんでは医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けします

館長

以前のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺っていますので、ぜひこちらもお立ち寄りください

1638-1686を生きた医学者、解剖学者、博物学者でありカトリック司教。コペンハーゲン大学で医学教育を受けた後、ライデン大学で学位を取得。解剖学分野に長け、耳下腺から口腔に唾液を運ぶ管を発見し、この耳下腺管はステノン管と呼ばれている。その後イタリアフィレンツェにて博物学(地質学)研究でその才能を発揮した。その後、ルターの宗教改革を受けカトリックに改宗、神学を学びドイツのカトリック信仰に努めた。
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①
シューちゃん

そして17世紀のヨーロッパ医学に着目すれば…

シューちゃん

人体の解明と医学教育だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です

人体の解明と医学教育

館長

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

館長

まず人体の解明の解明といえば…

館長

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカを起源としますと…
※University of Basel HPより

1514-1564を生きた医師であり解剖学者は近代医学の発展のために最も大切なラテン語による全7巻で構成された解剖学・生理学書「ファブリカ」の著者。古代医学の絶対的権力ガレノスやヒポクラテスの色濃く残る時代においてまさにルネサンスとなった。
【医学の部屋|Andreas Vesalius アンドレアス・ヴェサリウス】医学界ルネサンスの扉を開く
館長

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

館長

そして医学教育分野では…

館長

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開

1537-1619を生きた医学者。パドヴァ大学で医学を学びその後解剖学の分野で活躍。特に先行研究であったエチエンヌ(1504-1564)の発見した静脈弁について、その機能や形状について正確に報告を行った。この研究は、弟子であったハーベーに受け継がれ血液循環説が提唱された。また発生学の分野では動物の胎児形成の研究を行い、この内容もハーベーが引き継いでいる。
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧
館長

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

館長

そして、今回の主人公であるシルヴィウスによって発展しました

館長

その一つ、今でも医学教育の基底にもあるベッドサイドトレーニング(BST)はこの時代に確立していたと考えれます

フランシスクス・シルヴィウスの功績

シューちゃん

と、いうことは今回のフランシスクス・シルヴィウスは医学教育を進めたのだね

館長

シルヴィウス医学教育とともに、脳解剖学、そして生命は化学に基づいているという医化学を提唱しました

シューちゃん

そうすると、シルヴィウスは医学教育、脳解剖、そして医化学で活躍したんだ

館長

脳解剖といえば、この17世紀に活躍した世界の医学者④で紹介したウィリスは視床、線条体や大脳動脈輪といった脳の構造を明らかにしています

1621-1675を生きた医学者。脳解剖の先駆者でありCerebri anatome(脳の解剖学 1664年)を著し、その観察から大脳皮質が思考に影響を与えていると考えていた。また5つの動脈輪で構成されている大脳動脈輪を現したことでもその名を刻み、現在もウィリス動脈輪と呼ばれている。また糖尿病を患うと尿が甘いことを突き止めており、当時の糖尿病はウィリス病と呼ばれていた。
【医学の部屋|ウィリス】17世紀に活躍した世界の医学者④
シューちゃん

そのシルヴィウスの名がつく脳組織があるよね

館長

脳の外側溝(Sylvian fissure)と中脳水道(aqueduct of Sylvius)です

シューちゃん

そして医化学とは?

化学医学派であったフランシスクス・シルヴィウス

館長

当時は化学医学派と呼ばれていたようです

館長

その化学医学派は生命や病気を化学で理解しようとする考え方だったようです

シューちゃん

例えば…?

館長

食べたものが胃の中で化学反応を起こして、その化学反応を起こしたものが全身に送られるといった具合のようですよ

シューちゃん

とにかく、化学で体を理解しようとしたってことなのだね

館長

ちなみに先ほどのウィリスも化学医学派に属していたと考えられています

血液循環説を支持したシルヴィウス

館長

そしてシルヴィウスはハーベーの提唱した1628年血液循環説をいち早く支持していたことでも知られています

シューちゃん

血液循環説については…

館長

こちらをご参照いただけますと嬉しいです
2024年4月29日公開

1578-1657を生きた医学者。パドヴァ大学留学の時、ファブリツィオ(1537-1619)に師事し研究を受け継ぐ。その結果1628年血液循環説を提唱し心臓から拍出された血液は全身をめぐり心臓に帰ってくることを突き止めた。これによりガレノスの生理学説は消失する。またファブリツィオ研究の発展として1651年Exercitationes de generatione animaliumにて鶏の胚発生過程を明らかにした。
【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦
シューちゃん

確か血液循環説を決定つけたのはマルピーギが毛細血管を発見したからだったよね

1628-1694を生きた医学者。17世紀に入り応用された顕微鏡を用いて、解剖学の分野でとりわけ細胞レベルの解明にその名を刻み、組織学の分野を切り拓いた。その中で肺における毛細血管(1661)、腎糸球体(1666)の発見を遂げている。また発生学の分野では胚の形態形成の過程を示している。1691年にはローマ教皇医師として招かれ、医学講義も行った。
【医学の部屋|マルピーギ】17世紀に活躍した世界の医学者⑤
館長

ちなみにシルヴィウスの教え子には顕微鏡を用いた研究をおこなったスワンメルダムらがおられたそうです

シューちゃん

日本にも影響を及ぼした著書があるよね!

1637-1680を生きた博物学者であり医学者、解剖学者。顕微鏡を用いて様々な生物(特に昆虫)の組織を観察し、微細に図解を残す。昆虫の変態、発生、形態、生態についての観察を行い1669年に出版したHistoria Insectorum Generalisを緒し、昆虫学の父と称される。また赤血球を顕微鏡で観察を行い記述したことでも名を残している。
【生物学者の部屋|スワンメルダム】ミクロスコープの申し子

次回はハーベー

館長

さて、17世紀に活躍した世界の医学者⑥シルヴィウスは如何でしたか?

館長

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

シューちゃん

次回はハーベーを取り上げるよ

1578-1657を生きた医学者。パドヴァ大学留学の時、ファブリツィオ(1537-1619)に師事し研究を受け継ぐ。その結果1628年血液循環説を提唱し心臓から拍出された血液は全身をめぐり心臓に帰ってくることを突き止めた。これによりガレノスの生理学説は消失する。またファブリツィオ研究の発展として1651年Exercitationes de generatione animaliumにて鶏の胚発生過程を明らかにした。
【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦
館長

今回の17世紀に活躍した世界の医学者⑥の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております

17世紀に活躍した世界の医学者たち

2024-04-300039イタリア共和国出身

【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

2024-04-290044英国出身

【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦

2024-04-270039イタリア共和国出身

【医学の部屋|マルピーギ】17世紀に活躍した世界の医学者⑤

2024-04-260044英国出身

【医学の部屋|ウィリス】17世紀に活躍した世界の医学者④

2024-04-250044英国出身

【医学の部屋|シデナム】17世紀に活躍した世界の医学者③

2024-04-240099386スロベニア共和国出身

【医学の部屋|サントーリオ】17世紀に活躍した世界の医学者②

2024-04-230045デンマーク王国出身

【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

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0039イタリア共和国出身
1737-1798を生きた医学者。カエルの足に2種類の金属を当てるとけいれんをおこすことを発見し1791年Aloysii Galvani De viribus electricitatis in motu musculari commentarius として発表し、動物電気の存在を提唱。それは生体電気研究の礎を築いた。また、仮説を証明するため数多くの実験を行ったことから生理学実験の礎となる またこの主張に対してA Volta(1745−1827)は否定の立場をとりその後の電池の発明につながっている。
【医学の部屋|ガルヴァーニ】18世紀に活躍した世界の医学者⑧New!!
0039イタリア共和国出身
1682-1771を生きた医学者。フェルネルの病理学、ヴェサリウスの解剖学をあわせた病理解剖学の分野を切り拓く。症状による解剖所見などの700症例にもおよぶ観察記録をDe Sedibus et Causis Morborum per Anatomen Indagatisとして1761年より刊行。これにより正常組織と病的組織の比較という視座が生まれた。
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0049ドイツ連邦共和国出身
1734-1815を生きた医学者。動物磁気という超感覚的なものが人間に備わっており、その磁気を操作することによって神経系の病気は治癒できるとしたメスリズムの提唱者。この治療を受けるために数ヶ月先の予約まで埋まっていたとされる。その後フランス政府(王室)は調査団を派遣、その結果メスリズムによる治療の無効性を下した。このメスリズムはその後、暗示療法、そして催眠術という経過を辿る。
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1728-1793を生きた医学者。兄ウィリアムの解剖学の助手となり、その後その外科技術は兄を超えるほどの腕前となり、その後陸軍医、王室医などの要職を務めた。戦場での経験から1794年没後に発表されたA Treatise on the Blood, Inflammation and Gun-shot Woundsを著したことから、炎症と化膿についての先駆者とみなされている。また門下にワクチンの先駆者エドワード・ジェンナー(1749−1823)がいる。
【医学の部屋|ジョン・ハンター】18世紀に活躍した世界の医学者⑤New!!

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館長

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館長

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館長

シューちゃんです

シューちゃんはいらすとすてーしょんのキャラクターです
シューちゃん

シュー(Syu)です
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館長

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