マルチェロ・マルピーギ
Marcello Malpighi(1628-1694)
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歴史の停車場いらすとすてーしょんへ
こちらのページではマルピーギ 17世紀に活躍した
世界の医学者⑤をお楽しみください
マルピーギ
イラストポートレート Syusuke Galleryより

イタリア出身 1628-1694
17世紀に入り応用された顕微鏡を用いて
解剖学の分野でとりわけ細胞レベルの解明に
その名を刻み組織学の分野を切り拓いた
その中でカエルの肺における毛細血管(1661)
腎小体(1666)の発見を遂げている
また発生学の分野では胚の形態形成の過程を示している
1691年にはローマ教皇医師として招かれ医学講義も行った
17世紀の西洋医学
17世紀のヨーロッパといえば…

今回の医学者はマルチェロ・マルピーギだね

いらすとすてーしょんでは医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けします

以前のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺っていますので、ぜひこちらもお立ち寄りください
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

そして17世紀のヨーロッパ医学に着目すれば…

人体の解明と医学教育※だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です
人体の解明と医学教育

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

まず人体の解明の解明といえば…

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカ※を起源としますと…
※University of Basel HPより
【医学の部屋|ヴェサリウス】16世紀以前に活躍した世界の医学者④

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

そして医学教育分野では…

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)※がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子※によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

そしてシルヴィウスによって発展しました
2024年4月28日公開
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥

その一つ、今でも医学教育の基底にもあるベッドサイドトレーニング(BST)はこの時代に確立していたと考えれます
マルチェロ・マルピーギの功績

その中で、今回はマルチェロ・マルピーギはどんなことをしたの?

マルチェロ・マルピーギは解剖学、特に顕微鏡を用いて細胞、組織レベルの発見分野で活躍されました

マルピーギの特徴は顕微鏡を用いた解剖の分野なんだね

解剖学は16世紀、前述のヴェサリウスによって拓かれ、その後パレ(1510-1590)によって外科学が興ります

そして解剖学は17世紀にさらに発展するのだったよね
解剖学者として顕微鏡の活用

そのマルピーギの研究に用いた顕微鏡は16世紀末にオランダで発明され、17世紀には多くの研究者が顕微鏡を用いていろいろなものを観察するようになったのです

そしてマルピーギは顕微鏡で何を見たの?
毛細血管の発見

なんといっても、第一の功績はカエルの肺から動脈と静脈の先は毛細血管でつながっていることを発見したことだと思います
※1661年De pulmonibus observationes anatomicae Internet Archive より

毛細血管を発見したということは…

ウイリアム・ハーベーが提唱した1628年の血液循環説を決定つける発見だったのです
2024年4月29日公開
【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦
顕微鏡を用いたその他の発見

そして血液を顕微鏡で観察することで赤血球を顕微鏡下で観察した一人でもありました
※1666年De polypo cordis Internet Archive より

確か赤血球の発見はヤン・スワンメルダムだったような…
【生物学者の部屋|スワンメルダム】ミクロスコープの申し子

さすがシューちゃん!まさにスワンメルダムも顕微鏡を用いた解剖学に挑んでおり、実は1658年に赤血球を世界で初めて発見したとされています

このころはみんな顕微鏡を使って次々に新しい細胞や組織を見つけていったのだね

そして腎小体の発見(1666年)もマルピーギの仕事でした
※1666年De polypo cordis

なるほど…マルピーギは次から次へとあらゆる血管の存在を明らかにしていったのだね!
発生学の分野でも

そしてマルピーギは発生学の分野でも活躍したと聞いていたけど…

シューちゃんの仰る通りで発生学の分野でも顕微鏡を用いて初期胚の観察研究を行い、その後の基盤となる発表を行なっています
※1673年De formatione pulli in ovo Internet Archive より、1675年Anatomes plantarum Internet Archive より

マルピーギは解剖学として顕微鏡を用いて、細胞、組織を次々に明らかにして、発生学の分野でもその名を刻んでいるのだね

マルピーギは晩年ローマ教皇医師としてローマに招かれ医学講義なども行っていたそうです

そして1694年、そのローマの地でその生涯を閉じられました
次回はシルヴィウス

さて、17世紀に活躍した世界の医学者⑤マルピーギは如何でしたか?

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

今回の17世紀に活躍した世界の医学者⑤の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
17世紀に活躍した世界の医学者たち
医学・新着偉人(It's New)はこちらから
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
【医学の部屋|シュタール】18世紀に活躍した世界の医学者Ⅺ
【医学の部屋|ラーズィー】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑥
【医学の部屋|ショーリアック】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑤
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