マルチェロ・マルピーギ





Marcello Malpighi(1628-1694)

ようこそ!フリーイラストポートレートと

歴史の停車場いらすとすてーしょん
こちらのページではマルピーギ 17世紀に活躍した

世界の医学者
⑤をお楽しみください

マルピーギ
イラストポートレート Syusuke Galleryより

17世紀の西洋医学

17世紀のヨーロッパといえば…

シューちゃん

今回の医学者はマルチェロ・マルピーギだね

館長

いらすとすてーしょんでは医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けします

館長

以前のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺っていますので、ぜひこちらもお立ち寄りください

1638-1686を生きた医学者、解剖学者、博物学者でありカトリック司教。コペンハーゲン大学で医学教育を受けた後、ライデン大学で学位を取得。解剖学分野に長け、耳下腺から口腔に唾液を運ぶ管を発見し、この耳下腺管はステノン管と呼ばれている。その後イタリアフィレンツェにて博物学(地質学)研究でその才能を発揮した。その後、ルターの宗教改革を受けカトリックに改宗、神学を学びドイツのカトリック信仰に努めた。
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①
シューちゃん

そして17世紀のヨーロッパ医学に着目すれば…

シューちゃん

人体の解明と医学教育だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です

人体の解明と医学教育

館長

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

館長

まず人体の解明の解明といえば…

館長

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカを起源としますと…
※University of Basel HPより

1514-1564を生きた医師であり解剖学者は近代医学の発展のために最も大切なラテン語による全7巻で構成された解剖学・生理学書「ファブリカ」の著者。古代医学の絶対的権力ガレノスやヒポクラテスの色濃く残る時代においてまさにルネサンスとなった。
【医学の部屋|Andreas Vesalius アンドレアス・ヴェサリウス】医学界ルネサンスの扉を開く
館長

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

館長

そして医学教育分野では…

館長

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開

1537-1619を生きた医学者。パドヴァ大学で医学を学びその後解剖学の分野で活躍。特に先行研究であったエチエンヌ(1504-1564)の発見した静脈弁について、その機能や形状について正確に報告を行った。この研究は、弟子であったハーベーに受け継がれ血液循環説が提唱された。また発生学の分野では動物の胎児形成の研究を行い、この内容もハーベーが引き継いでいる。
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧
館長

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

館長

そしてシルヴィウスによって発展しました
2024年4月28日公開

1614-1672を生きた医学者。ライデン大学でヘルニウス(親子)が始めたベッドサイドトレーニング(BST)を受け継ぎ、医学教育に力を入れ、同時に脳解剖の分野で功績を残し、医学における基礎と臨床の両立を推進した。1628年にハーベーによって提唱された血液循環論を支持したことでもその名を刻んでいる。
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥
館長

その一つ、今でも医学教育の基底にもあるベッドサイドトレーニング(BST)はこの時代に確立していたと考えれます

マルチェロ・マルピーギの功績

シューちゃん

その中で、今回はマルチェロ・マルピーギはどんなことをしたの?

館長

マルチェロ・マルピーギは解剖学、特に顕微鏡を用いて細胞、組織レベルの発見分野で活躍されました

シューちゃん

マルピーギの特徴は顕微鏡を用いた解剖の分野なんだね

館長

解剖学は16世紀、前述のヴェサリウスによって拓かれ、その後パレ(1510-1590)によって外科学が興ります

1510-1590を生きた床屋から宮廷外科医となった近代外科学の父。ルネサンス時代、四代のフランス国王の侍医を務めたパレは当時の常識を覆す治療法をあみ出し、近代外科学の基礎を築いた。
【医学の部屋|Ambroise Paré アンブロワーズ・パレ 】我は処置す、神が癒し給う
シューちゃん

そして解剖学は17世紀にさらに発展するのだったよね

解剖学者として顕微鏡の活用

館長

そのマルピーギの研究に用いた顕微鏡は16世紀末にオランダで発明され、17世紀には多くの研究者が顕微鏡を用いていろいろなものを観察するようになったのです

シューちゃん

そしてマルピーギ顕微鏡で何を見たの?

毛細血管の発見

館長

なんといっても、第一の功績はカエルの肺から動脈と静脈の先は毛細血管でつながっていることを発見したことだと思います
※1661De pulmonibus observationes anatomicae Internet Archive より

シューちゃん

毛細血管を発見したということは…

館長

ウイリアム・ハーベーが提唱した1628年の血液循環説を決定つける発見だったのです
2024年4月29日公開

1578-1657を生きた医学者。パドヴァ大学留学の時、ファブリツィオ(1537-1619)に師事し研究を受け継ぐ。その結果1628年血液循環説を提唱し心臓から拍出された血液は全身をめぐり心臓に帰ってくることを突き止めた。これによりガレノスの生理学説は消失する。またファブリツィオ研究の発展として1651年Exercitationes de generatione animaliumにて鶏の胚発生過程を明らかにした。
【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦

顕微鏡を用いたその他の発見

館長

そして血液を顕微鏡で観察することで赤血球を顕微鏡下で観察した一人でもありました
※1666年De polypo cordis Internet Archive より

シューちゃん

確か赤血球の発見はヤン・スワンメルダムだったような…

1637-1680を生きた博物学者であり医学者、解剖学者。顕微鏡を用いて様々な生物(特に昆虫)の組織を観察し、微細に図解を残す。昆虫の変態、発生、形態、生態についての観察を行い1669年に出版したHistoria Insectorum Generalisを緒し、昆虫学の父と称される。また赤血球を顕微鏡で観察を行い記述したことでも名を残している。
【生物学者の部屋|スワンメルダム】ミクロスコープの申し子
館長

さすがシューちゃん!まさにスワンメルダムも顕微鏡を用いた解剖学に挑んでおり、実は1658年に赤血球を世界で初めて発見したとされています

シューちゃん

このころはみんな顕微鏡を使って次々に新しい細胞や組織を見つけていったのだね

館長

そして腎小体の発見(1666年)もマルピーギの仕事でした
※1666年De polypo cordis

シューちゃん

なるほど…マルピーギは次から次へとあらゆる血管の存在を明らかにしていったのだね!

発生学の分野でも

シューちゃん

そしてマルピーギは発生学の分野でも活躍したと聞いていたけど…

館長

シューちゃんの仰る通りで発生学の分野でも顕微鏡を用いて初期胚の観察研究を行い、その後の基盤となる発表を行なっています
※1673年De formatione pulli in ovo Internet Archive より、1675年Anatomes plantarum Internet Archive より

シューちゃん

マルピーギ解剖学として顕微鏡を用いて、細胞、組織を次々に明らかにして、発生学の分野でもその名を刻んでいるのだね

館長

マルピーギは晩年ローマ教皇医師としてローマに招かれ医学講義なども行っていたそうです

館長

そして1694年、そのローマの地でその生涯を閉じられました

次回はシルヴィウス

館長

さて、17世紀に活躍した世界の医学者⑤マルピーギは如何でしたか?

館長

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

シューちゃん

次回はシルヴィウスを取り上げるよ

1614-1672を生きた医学者。ライデン大学でヘルニウス(親子)が始めたベッドサイドトレーニング(BST)を受け継ぎ、医学教育に力を入れ、同時に脳解剖の分野で功績を残し、医学における基礎と臨床の両立を推進した。1628年にハーベーによって提唱された血液循環論を支持したことでもその名を刻んでいる。
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥
館長

今回の17世紀に活躍した世界の医学者⑤の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております

17世紀に活躍した世界の医学者たち

2024-04-300039イタリア共和国出身

【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

2024-04-290044英国出身

【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦

2024-04-280049ドイツ連邦共和国出身

【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥

2024-04-260044英国出身

【医学の部屋|ウィリス】17世紀に活躍した世界の医学者④

2024-04-250044英国出身

【医学の部屋|シデナム】17世紀に活躍した世界の医学者③

2024-04-240099386スロベニア共和国出身

【医学の部屋|サントーリオ】17世紀に活躍した世界の医学者②

2024-04-230045デンマーク王国出身

【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

医学・新着偉人(It's New)はこちらから

0049ドイツ連邦共和国出身
1752-1840を生きた医学者。1789年に著したAnfangsgründe der Physiologie(生理学の基礎)は18世紀の生理学書としてこの分野をまとめ上げる。また前成説の否定派であり、生気論の支持者でもあった。人種という概念を打ち立てたことでもその名を馳せ、人類をコーカサス,モンゴル,エチオピア,アメリカ,マレーの5人種に分類した。
【医学の部屋|ブルーメンバッハ】18世紀に活躍した世界の医学者⑨New!!
0039イタリア共和国出身
1737-1798を生きた医学者。カエルの足に2種類の金属を当てるとけいれんをおこすことを発見し1791年Aloysii Galvani De viribus electricitatis in motu musculari commentarius として発表し、動物電気の存在を提唱。それは生体電気研究の礎を築いた。また、仮説を証明するため数多くの実験を行ったことから生理学実験の礎となる またこの主張に対してA Volta(1745−1827)は否定の立場をとりその後の電池の発明につながっている。
【医学の部屋|ガルヴァーニ】18世紀に活躍した世界の医学者⑧New!!
0039イタリア共和国出身
1682-1771を生きた医学者。フェルネルの病理学、ヴェサリウスの解剖学をあわせた病理解剖学の分野を切り拓く。症状による解剖所見などの700症例にもおよぶ観察記録をDe Sedibus et Causis Morborum per Anatomen Indagatisとして1761年より刊行。これにより正常組織と病的組織の比較という視座が生まれた。
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0049ドイツ連邦共和国出身
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シューちゃんはいらすとすてーしょんのキャラクターです
シューちゃん

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