サントーリオ・サントーリオ





Santorio Santorio(1561-1636)

ようこそ!フリーイラストポートレートと

歴史の停車場いらすとすてーしょん
こちらのページでは サントーリオ 17世紀に

活躍した世界の医学者②
をお楽しみください

サントーリオ
イラストポートレート Syusuke Galleryより

17世紀の西洋医学

17世紀のヨーロッパといえば…

館長

いらすとすてーしょんでは医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けしています

シューちゃん

今回の医学者はサントーリオ・サントーリオだね

館長

前回のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺いました

1638-1686を生きた医学者、解剖学者、博物学者でありカトリック司教。コペンハーゲン大学で医学教育を受けた後、ライデン大学で学位を取得。解剖学分野に長け、耳下腺から口腔に唾液を運ぶ管を発見し、この耳下腺管はステノン管と呼ばれている。その後イタリアフィレンツェにて博物学(地質学)研究でその才能を発揮した。その後、ルターの宗教改革を受けカトリックに改宗、神学を学びドイツのカトリック信仰に努めた。
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①
シューちゃん

そして17世紀のヨーロッパ医学を一言で言い表すと人体の解明と医学教育だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です

人体の解明と医学教育

館長

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

館長

まず人体の解明の解明といえば…

館長

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカを起源としますと…
※University of Basel HPより

1514-1564を生きた医師であり解剖学者は近代医学の発展のために最も大切なラテン語による全7巻で構成された解剖学・生理学書「ファブリカ」の著者。古代医学の絶対的権力ガレノスやヒポクラテスの色濃く残る時代においてまさにルネサンスとなった。
【医学の部屋|Andreas Vesalius アンドレアス・ヴェサリウス】医学界ルネサンスの扉を開く
館長

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

館長

そして医学教育分野では…

館長

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開

1537-1619を生きた医学者。パドヴァ大学で医学を学びその後解剖学の分野で活躍。特に先行研究であったエチエンヌ(1504-1564)の発見した静脈弁について、その機能や形状について正確に報告を行った。この研究は、弟子であったハーベーに受け継がれ血液循環説が提唱された。また発生学の分野では動物の胎児形成の研究を行い、この内容もハーベーが引き継いでいる。
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧
館長

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

館長

そしてシルヴィウスによって発展しました
2024年4月28日公開

1614-1672を生きた医学者。ライデン大学でヘルニウス(親子)が始めたベッドサイドトレーニング(BST)を受け継ぎ、医学教育に力を入れ、同時に脳解剖の分野で功績を残し、医学における基礎と臨床の両立を推進した。1628年にハーベーによって提唱された血液循環論を支持したことでもその名を刻んでいる。
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥
館長

その一つ、今でも医学教育の基底にもあるベッドサイドトレーニング(BST)はこの時代に確立していたと考えれます

サントーリオ・サントーリオの功績

シューちゃん

その中で、今回のサントーリオ・サントーリオはどんなことをしたの?

館長

サントーリオ・サントーリオ前述の人体の解明の分野でその名を刻みました

シューちゃん

サントーリオも解剖をしたの?

館長

いえ、サントーリオは生理学の分野で大きな発見をしました

シューちゃん

生理学?

生理学の分野を発展させたサントーリオ

館長

一言で言えば、乱暴ですが「生きているしくみ」でしょうか

館長

この生理学の分野を切り拓いたのはフェルネル(1497-1558)でした

1497-1558を生きた天文学者であり医学者は人体の臓器機能をまとめて「Physiology」生理学と発表。
【医学の部屋|Jean Fernel ジャン・フェルネル】私が命名したのはPhysiology・生理学
シューちゃん

そしてサントーリオは?

館長

体重、体温、心拍数などのホメオスタシス研究を行いました

シューちゃん

ホメオスタシス?

館長

生きるために過不足ない状態とでも言いましょうか…

シューちゃん

多くもなく、少なくもない体の状態ってこと?

館長

簡単に言えばそんな感じです

館長

体の機能が一定であることが、体にとって良い状態で、その一定に保つ機能がホメオスタシスです

シューちゃん

その一定の機能を保つホメオスタシスのどんな研究をサントーリオは行ったの?

不感発汗(蒸泄)を自らの体で証明

館長

不感発汗(蒸泄)を見つけた一人なのです

シューちゃん

不感発汗(蒸泄)?

館長

例えば、1kgの食物を食べたとき、排泄量は1kgになると思いますか?

シューちゃん

なるような、ならないような…

館長

そのことを自身の体で証明したのがサントーリオなのです

シューちゃん

どうやって証明したの?

館長

自身が天秤の上に座り飲食量と、その後に排泄した量を比較したのです

館長

その結果、飲食料より排泄した量の方が軽かったことがわかりました

シューちゃん

先ほどの例から言え…どうなる?

館長

先ほどの例ですと、1kg食べたら半分以下の排泄量だったということになります

シューちゃん

そうなると500gぐらいはどこにいってしまったの?

館長

そこにサントーリオは着目して、皮膚や呼気から水分として抜けていると考えたのです

シューちゃん

それが不感発汗(蒸泄)なんだね

館長

この研究は体重を考える上でとても大切な視点であって、その後の代謝の研究につながっていったのです

館長

そして自らの体で実験を行ったことから、実験生理学の父とも称されているそうです

シューちゃん

つまりサントーリオは、17世紀に人体の解明として生理学の分野を切り拓いたってことだね

館長

このことは、De Statica medicina(1614年)に著されています

シューちゃん

17世紀は人体の解明と、医学教育の発展からすると…

シューちゃん

今回の、17世紀に活躍した世界の医学者②のサントーリオは人体の解明として生理学を発展させたのだね

次回はシデナム

館長

さて、17世紀に活躍した世界の医学者②サントーリオは如何でしたか?

館長

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

シューちゃん

次回はシデナムを取り上げるよ

1624-1689を生きた医学者であり臨床医。理論よりも臨床を第一に掲げ、マラリアの病態を明確化や猩紅病、リウマチや痛風など観察研究を重視した。このことから疫学研究の祖とも考えられている。その姿はブールハーフェに大きな影響を与えた。イギリスのヒポクラテスとも称されている。
【医学の部屋|シデナム】17世紀に活躍した世界の医学者③
館長

今回の17世紀に活躍した世界の医学者②の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております

17世紀に活躍した世界の医学者たち

2024-04-300039イタリア共和国出身

【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

2024-04-290044英国出身

【医学の部屋|ハーベー】17世紀に活躍した世界の医学者⑦

2024-04-280049ドイツ連邦共和国出身

【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥

2024-04-270039イタリア共和国出身

【医学の部屋|マルピーギ】17世紀に活躍した世界の医学者⑤

2024-04-260044英国出身

【医学の部屋|ウィリス】17世紀に活躍した世界の医学者④

2024-04-250044英国出身

【医学の部屋|シデナム】17世紀に活躍した世界の医学者③

2024-04-230045デンマーク王国出身

【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

医学・新着偉人(It's New)はこちらから

0044英国出身
1728-1793を生きた医学者。兄ウィリアムの解剖学の助手となり、その後その外科技術は兄を超えるほどの腕前となり、その後陸軍医、王室医などの要職を務めた。戦場での経験から1794年没後に発表されたA Treatise on the Blood, Inflammation and Gun-shot Woundsを著したことから、炎症と化膿についての先駆者とみなされている。また門下にワクチンの先駆者エドワード・ジェンナー(1749−1823)がいる。
【医学の部屋|ジョン・ハンター】18世紀に活躍した世界の医学者⑤New!!
0041スイス連邦出身
1708-1777を生きた医学者。ライデン大学でブールハーフェに師事し、その後1736年ゲッチンゲン大学の解剖学などの初代教授となる。1747年に生理学に関する概論Primae lineae physiologiae、そして1757~66年にかけて著したElementa physiologiae corporis humani. 8 Bändeで生理学を大家となる。その中でも筋繊維の収縮は物理学的でなく筋肉内に存在する物質による作用であることを見出した。また18世紀におきた論争、前・後成説で、ハラーは前成説の立場をとったことでも知られている。
【医学の部屋|ハラー】18世紀に活躍した世界の医学者④New!!
0031ネーデルランド(オランダ)王国出身
1730-1799を生きた医学者。天然痘の予防方法を学ぶために渡英、そこで天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種する人痘法を学ぶ。マリア・テレジアの要請により英国王室より派遣され人痘法を行い成功させる。このことからオーストリア宮廷の侍医となる。また植物と光の関係を明らかにした研究(Experiments upon vegetables 1779年)は、その後の光合成の発見につながっている。
【医学の部屋|インヘンハウス】18世紀に活躍した世界の医学者③New!!
0033フランス共和国出身
1709-1751を生きた医学者。オランダ・ライデン大学でブールハーフェに師事。師の提唱した古来の学説をもとにした生理学とデカルト発の機械論的な視座を併せ持つ機械論的生理学をフランスに持ち帰り、さらに発展させた人間機械論(1747年)を展開した。その主張はフランスでは受け入れられず、のちにベルリンに亡命しフリードリヒ大王の庇護を受けた。
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いらすとすてーしょん新キャラクター

館長

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館長

さて本年いらすとすてーしょんの新キャラクターが誕生しました

館長

シューちゃんです

シューちゃんはいらすとすてーしょんのキャラクターです
シューちゃん

シュー(Syu)です
よろしくね

館長

3年目を迎えた2024年も皆様に役立つ世界の偉人たちをシューちゃんと共にフリーイラストポートレートをお届けします

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創業78年を迎える栄光社HP新企画「イチオシ」と


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