サントーリオ・サントーリオ
Santorio Santorio(1561-1636)
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歴史の停車場いらすとすてーしょんへ
こちらのページでは サントーリオ 17世紀に
活躍した世界の医学者②をお楽しみください
サントーリオ
イラストポートレート Syusuke Galleryより

スロベニア出身 1561-1636
※出生地は現在の国名で記載しております
世界最古の大学と目されるパドヴァ大学で哲学を
その後アルクア大学で医学を学び
21歳という若さで学位を取得した
その後出身大学のパドヴァ大学医学教授となり
体重、体温、心拍数などのホメオスタシス研究を行った
特に1614年に著したDe Statica medicinaに
不感発汗を報告したことでその名を刻んでいる
実験生理学の父とも称されている
17世紀の西洋医学
17世紀のヨーロッパといえば…

いらすとすてーしょんでは医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けしています

今回の医学者はサントーリオ・サントーリオだね

前回のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺いました
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

そして17世紀のヨーロッパ医学を一言で言い表すと人体の解明と医学教育※だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です
人体の解明と医学教育

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

まず人体の解明の解明といえば…

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカ※を起源としますと…
※University of Basel HPより
【医学の部屋|ヴェサリウス】16世紀以前に活躍した世界の医学者④

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

そして医学教育分野では…

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)※がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子※によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

そしてシルヴィウスによって発展しました
2024年4月28日公開
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥

その一つ、今でも医学教育の基底にもあるベッドサイドトレーニング(BST)はこの時代に確立していたと考えれます
サントーリオ・サントーリオの功績

その中で、今回のサントーリオ・サントーリオはどんなことをしたの?

サントーリオ・サントーリオは前述の人体の解明の分野でその名を刻みました

サントーリオも解剖をしたの?

いえ、サントーリオは生理学の分野で大きな発見をしました

生理学?
生理学の分野を発展させたサントーリオ

一言で言えば、乱暴ですが「生きているしくみ」でしょうか

この生理学の分野を切り拓いたのはフェルネル(1497-1558)でした

そしてサントーリオは?

体重、体温、心拍数などのホメオスタシス研究を行いました

ホメオスタシス?

生きるために過不足ない状態とでも言いましょうか…

多くもなく、少なくもない体の状態ってこと?

簡単に言えばそんな感じです

体の機能が一定であることが、体にとって良い状態で、その一定に保つ機能がホメオスタシスです

その一定の機能を保つホメオスタシスのどんな研究をサントーリオは行ったの?
不感発汗(蒸泄)を自らの体で証明

不感発汗(蒸泄)を見つけた一人なのです

不感発汗(蒸泄)?

例えば、1kgの食物を食べたとき、排泄量は1kgになると思いますか?

なるような、ならないような…

そのことを自身の体で証明したのがサントーリオなのです

どうやって証明したの?

自身が天秤の上に座り飲食量と、その後に排泄した量を比較したのです

その結果、飲食料より排泄した量の方が軽かったことがわかりました

先ほどの例から言え…どうなる?

先ほどの例ですと、1kg食べたら半分以下の排泄量だったということになります

そうなると500gぐらいはどこにいってしまったの?

そこにサントーリオは着目して、皮膚や呼気から水分として抜けていると考えたのです

それが不感発汗(蒸泄)なんだね

この研究は体重を考える上でとても大切な視点であって、その後の代謝の研究につながっていったのです

そして自らの体で実験を行ったことから、実験生理学の父とも称されているそうです

つまりサントーリオは、17世紀に人体の解明として生理学の分野を切り拓いたってことだね

このことは、De Statica medicina(1614年)に著されています

17世紀は人体の解明と、医学教育の発展からすると…

今回の、17世紀に活躍した世界の医学者②のサントーリオは人体の解明として生理学を発展させたのだね
次回はシデナム

さて、17世紀に活躍した世界の医学者②サントーリオは如何でしたか?

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

今回の17世紀に活躍した世界の医学者②の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
17世紀に活躍した世界の医学者たち
医学・新着偉人(It's New)はこちらから
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
【医学の部屋|シュタール】18世紀に活躍した世界の医学者Ⅺ
【医学の部屋|ラーズィー】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑥
【医学の部屋|ショーリアック】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑤
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