ウイリアム・ハーベー
William Harvey(1578-1657)
ようこそ!フリーイラストポートレートと
歴史の停車場いらすとすてーしょんへ
こちらのページでは ハーベー 17世紀に活躍した
世界の医学者⑦をお楽しみください
- 1. ハーベーイラストポートレート Syusuke Galleryより
- 2. 17世紀の西洋医学
- 2.1. (参考)16世紀以前に活躍した世界の医学者たち
- 2.2. (参考)17世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.3. (参考)18世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.4. (参考)19世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.5. 17世紀のヨーロッパといえば…
- 2.6. 人体の解明と医学教育
- 2.7. ウイリアム・ハーベーの功績
- 2.8. 解剖学の視点から得た血液循環説
- 2.9. 血液循環説の証明は1661年
- 2.10. 師から受け継いだもう一つの研究
- 2.11. 次回はファブリツィオ
- 3. 17世紀に活躍した世界の医学者たち
- 4. 医学・新着偉人(It's New)はこちらから
- 5. 医学の部屋へようこそ
- 6. いらすとすてーしょん検索コーナーh
ハーベー
イラストポートレート Syusuke Galleryより

英国出身 1578-1657
パドヴァ大学留学の時、ファブリツィオ(1537-1619)に
師事し研究を受け継ぐ
その結果1628年血液循環説を提唱し
心臓から拍出された血液は全身をめぐり心臓に
帰ってくることを突き止めた
これによりガレノスの生理学説は消失する
またファブリツィオ研究の発展として
1651年Exercitationes de generatione animaliumにて
鶏の胚発生過程を明らかにした
17世紀の西洋医学
(参考)16世紀以前に活躍した世界の医学者たち

(参考)17世紀に活躍した世界の医学者たち

(参考)18世紀に活躍した世界の医学者たち

18世紀に活躍した世界の医学者は↓みてね
(参考)19世紀に活躍した世界の医学者たち

17世紀のヨーロッパといえば…

今回の医学者はウイリアム・ハーベーだね

今回の"いらすとすてーしょん"では医学の部屋より17世紀に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けします

以前のニコラウス・ステノページで、シューちゃんより17世紀ヨーロッパの印象を伺っていますので、ぜひこちらもお立ち寄りください
【医学の部屋|ステノ】17世紀に活躍した世界の医学者①

そして17世紀のヨーロッパ医学に着目すれば…

人体の解明と医学教育※だったよね
※いらすとすてーしょんの視点です
人体の解明と医学教育

では今回も17世紀医学分野における人体の解明と医学教育について綴ります

まず人体の解明の解明といえば…

16世紀中頃、1543年に著されたヴェサリウス(1514-1564)のファブリカ※を起源としますと…
※University of Basel HPより
【医学の部屋|ヴェサリウス】16世紀以前に活躍した世界の医学者④

17世紀は様々な臓器や細胞レベルの観察まで広がっていった時代でした

そして医学教育分野では…

イタリア・パドヴァ大学でファブリツィオ(1537-1619)※がその起源にあるように感じます
※または、ヒエロニムス・ファブリキウス、ジローラモファブリチ ダックアペンデンテという名で知られています
2024年4月30日公開
【医学の部屋|ファブリツィオ】17世紀に活躍した世界の医学者⑧

そのファブリツィオの教え子、ヘルニウス親子※によって医学教育の芽は、オランダ・ライデン大学で受け継がれて…
※父ヨハネス(1543-1601)、子オットー(1577-1652)

そしてシルヴィウスによって発展しました
2024年4月28日公開
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥
ウイリアム・ハーベーの功績

その中で、今回はウイリアム・ハーベーはどんなことをしたの?

ウイリアム・ハーベーはファブリツィオに師事し、彼が解剖学のなかで発見した静脈弁の存在を理解しようと研究に励んでおられました

静脈弁ね…

それまではガレノス(129c.-200c.)が説いたように動脈と静脈がつながっているとは考えれていなかったのです

つまり血液は全身を巡って心臓に戻ってくるとは無いと、考えられていました

人体解剖も多くされていた時代にあっても血液は全身を巡ってもどってくるとは考えられていなかったってことか…

そうなのです!シューちゃん

でも人体解剖で体の構造がわかっていく過程にあって、辻褄が合わないことが多く出てくるのです
解剖学の視点から得た血液循環説

そこでハーベーは、解剖学の視点からいろいろ考えたのだね

ハーベーは静脈になぜ弁がついているのかを問い続けます

確かに血液が静脈と通じて心臓に戻るためには、その静脈に弁がないと逆流しちゃうからね…

そのことにハーベーは気がつきました

そのことを記したのが1628年De Motu Cordis※ だね
※Internet Archiveより

血液循環説として発表したのですが…受け入れられることは数少なかったでそうです

そんな中でもシルヴィウスのように早い段階から血液循環説を支持する医学者もいたのだろうけどね…
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥
血液循環説の証明は1661年

この血液循環説が証明されたのはハーベーの亡くなった約4年後の1661年、マルピーギの研究によってでした

毛細血管の発見だね
【医学の部屋|マルピーギ】17世紀に活躍した世界の医学者⑤

シューちゃんの指摘通り、マルピーギの毛細血管の発見によって、動脈と静脈が末梢で繋がっていること突き止められて、この議論に終止符が打たれました

ハーベー生きていれば、さぞ喜んだだろうな…

この発見は師ファブリツィオが、解剖学者として静脈弁を発見したからこそ発見につながりました
師から受け継いだもう一つの研究

そしてハーベーは、もう一つ師ファブリツィオから引き継いだ研究があります

もう一つとは…

発生学です

Exercitationes de generatione animalium(動物の生成に関する実験 1651年)※ を著します
※Internet Archiveより

そこには何が書かれているの?

動物の体は初めから形成されていないことを唱えます

そこには名言が記載されています

「すべての動物は卵から生ずる」と

ハーベーは師ファブリツィオの研究をものの見事に大成させたんだね

ハーベーは解剖学の知見から血液循環説を見出し、そして観察研究から発生学を切り開いた偉大な医学者だったと感じます
次回はファブリツィオ

さて、17世紀に活躍した世界の医学者⑦ハーベーは如何でしたか?

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

今回の17世紀に活躍した世界の医学者⑦の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
17世紀に活躍した世界の医学者たち
医学・新着偉人(It's New)はこちらから
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
【医学の部屋|シュタール】18世紀に活躍した世界の医学者Ⅺ
【医学の部屋|ラーズィー】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑥
【医学の部屋|ショーリアック】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑤
医学の部屋へようこそ
出身国別、都道府県でお届けしています
広告コーナー
いらすとすてーしょんはGoogle AdSenseの収益により
運営させていただいております
皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます
いらすとすてーしょん検索コーナー
いらすとすてーしょん検索コーナーh
いらすとすてーしょん検索コーナー
新着偉人(It's New)
新たに公開のイラストポートレートをご覧ください
【文学の部屋|冷泉為村】江戸時代編.8New!!
【文学の部屋|馬場存義】江戸時代編.7
1月16日より、文学の部屋から飛鳥時代〜の文学者をお届けしています↓
1月15日まで、経営者の部屋より明治・大正・昭和時代に活躍した経営者をお届けしました↓

シュー(Syu)です
2025年も、よろしくね

4年目を迎えた2025年も皆様に役立つ世界の偉人たちをシューちゃんと共にフリーイラストポートレートをお届けします