アンブロワーズ・パレ
Ambroise Paré (1510-1590)
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こちらのページでは パレ 16世紀以前に活躍した
世界の医学者③をお楽しみください
- 1. パレイラストポートレート Syusuke Galleryより
- 2. 16世紀以前の西洋医学
- 2.1. (参考)16世紀以前に活躍した世界の医学者たち
- 2.2. (参考)17世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.3. (参考)18世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.4. (参考)19世紀に活躍した世界の医学者たち
- 2.5. パレって?
- 2.6. 外科学の父
- 2.7. 理髪師として床屋で修行を開始
- 2.8. 軍医として
- 2.9. 新たな治療法を考案
- 2.10. 次回はヴェサリウス
- 3. 16世紀以前に活躍した世界の医学者たち
- 4. 医学・新着偉人(It's New)はこちらから
- 5. 医学の部屋へようこそ
- 6. いらすとすてーしょん検索コーナー
パレ
イラストポートレート Syusuke Galleryより
16世紀以前の西洋医学
いらすとすてーしょんでは医学の部屋より16世紀以前に活躍した世界の医学者と題してイラストポートレートをお届けしています
(参考)16世紀以前に活躍した世界の医学者たち
(参考)17世紀に活躍した世界の医学者たち
(参考)18世紀に活躍した世界の医学者たち
18世紀に活躍した世界の医学者は↓みてね
(参考)19世紀に活躍した世界の医学者たち
パレって?
さて今回はパレをお届けします
パレはどんな医学者だったの?
外科学の父
パレを一言で言い表すと外科の父であり、外科治療を医学とした先駆者といったところでしょうか
外科も内科と一緒で医学じゃない?
この1500年代、つまりパレの頃、外科は理髪師の仕事とされていたのです
えげっ!?
もちろん医学者の中にはヴェサリウスのように解剖学で活躍した人もいましたけど…
【医学の部屋|ヴェサリウス】16世紀以前に活躍した世界の医学者④
医者といえば、内科医を主に指していました
そうなんだ!
理髪師として床屋で修行を開始
お察しの通り、今回の主人公パレも理髪師として床屋で修行を開始しました
パレは理髪師だったのか…
そして外科治療をフランス最古の病院と考えれているパリのHôtel-Dieu, Parisで学び…
軍医として
その後軍医として戦地に出向いたことでパレの外科学としての才能が一気に開花します
戦傷者を治療したってこと??
この戦傷者の多くは銃創で傷ついており…
この頃の戦争は銃創※で傷つくことが多くなり、その銃創は火薬などで傷口が中毒を起こしていると考えられていたそうです
※銃創:刃物や銃弾などで負った傷のこと
その銃創の治療には焼き鏝などで烙鉄を用いていました
熱した鉄で体を焼くってことだよね!
戦傷者はその治療を死にものぐるいで受けていたそうです
それは…
新たな治療法を考案
しかし、パレはその方法に疑問を持ち、独自の調合を行った軟膏※を開発、傷口にその軟膏で処置をします
※新鮮な卵の黄身や精油などで調合
結果は?
焼き鏝などよりも治療効果はもちろんのこと、戦傷者の満足度は高かったそうです
そうはそうか!
また四肢の切断を迫られる治療の際も、先ほどと同じく同様に烙鉄が用いられていたそうですが、動脈を結紮することで止血する方法を考案したのもパレでした
そんな治療方法を思いつくのがすごいね
パレは特にヴェサリウスの解剖学を学んでいたそうです
そうか!解剖学の知識があったから、そのような治療方法を考えられたのか!
そしてこれらの経験から1575年、A collection of Paré's works ※というパレの外科分野の集大成となる書を著します
※INTERNET ARCHIVEより
この外科書はパレの母語フランス語で書かれ、そしてその後様々な言語に翻訳され、実は日本にも1706年紅夷外科宗伝として翻訳が楢林鎮山(1649-1711)によってなされています
確か、このあたりのことは前野良沢イラストポートレートページで紹介したよね
【医学の部屋|前野良沢】ビフォーアフター解体新書編②
シューちゃん、教えてくれてをありがとう!
話を戻して、このパレの活躍が外科学の父につながっているのだね
その通りです!そして医学として外科を内科レベルまで押し上げたのがパレでした
このパレは理髪師としてスタートして、その後の業績からフランス王シャルル9世の外科部門の主治医となっています
すごい出世だったのだね
パレはその能力を余すところなく発揮した外科医であり、医学者だったと考えられています
そして忘れてならないのは、この頃、素晴らしい医学者が誕生した背景には、印刷技術の発展もあると考えられているのですよ
15世紀に活版印刷がグーテンベルクによって発明されてから16世紀にはその技術は高まり、多くの印刷物をつくることが可能になりました
【技術者の部屋|グーテンベルク】活版印刷の魔術師
そしてこれによって多くの医学書がつくられることによって、その理論を学び批判や発展を繋がったとされています
印刷技術の発展が背景にあったことは間違いなさそうだなぁ…
次回はヴェサリウス
さて、16世紀以前に活躍した世界の医学者③パレは如何でしたか?
いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…
これからもご紹介していきます
どうぞお楽しみに!
今回の16世紀に活躍した世界の医学者③の制作には「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
16世紀以前に活躍した世界の医学者たち
医学・新着偉人(It's New)はこちらから
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
【医学の部屋|シュタール】18世紀に活躍した世界の医学者Ⅺ
【医学の部屋|ラーズィー】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑥
【医学の部屋|ショーリアック】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑤
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