「いらすとすてーしょん」11月推し偉人
1921年医学の歴史で最も画期的なブレイクスルーの一つに数えられるインスリン発見者「バンティング Banting」氏をピックアップします!
Frederick Banting フレデリック・バンティング
ようこそ 11月推し偉人のコーナーへ
※フリーイラストポートレートと歴史の停車場「いらすとすてーしょん」では毎月「推し偉人」を特集しています
【医学の部屋|バンティング】11月14日は何の日?World Diabetes Day をお楽しみください
※いらすとすてーしょんでは、1月14日は何の日?World Diabetes Day!をノーベル賞(生理学・医学賞)の部屋よりお届けさせていただきます
- 1. 11月14日、今日は何の日?
- 2. フレデリック・バンティング
イラストポートレート(Syusuke Galleryより) - 3. インスリンって?
- 3.1. インスリンって何?
- 3.2. インスリン発見前の糖尿病治療は?
- 3.3. いまの糖尿病治療はどうなっているの?
- 4. 11月14日はWorld Diabetes Day
- 4.1. 糖尿病っていまも増えているんだよね?
- 4.2. 国連が動きました
- 4.3. なぜ11月14日なの?
- 4.4. ブルーサークル ピンバッチ
- 4.5. インスリン歴史の復習
- 4.6. インスリン物語
- 5. これまでの「いらすとすてーしょん」推し偉人2022〜2023
- 6. いらすとすてーしょん検索コーナー
11月14日、今日は何の日?

日本初の女性医師となった荻野吟子です
【医学の部屋|荻野吟子】注目のDoodle登場は日本初の女性医師

今回、いらすとすてーしょんより「14 November is World Diabetes Day」をお届けするってことで、私がナビゲートします

はじめまして、織田信長です
【探究ネタ】「織田信長」 本能寺の変は6月2日 日本史からみた偉人たち

あらっ?なぜ信長さんがここに?

なぜか引っ張り出されてしまいました

そうなんですね
さて話は戻して、信長さん
11月14日は何の日だかご存知ですか?

これまで毎年10月に行われていた「ぎふ信長まつり」は2022年から11月になったんだけど…

岐阜のまちづくりに貢献した織田信長公を称え、毎年、岐阜市中心市街地一帯で開催

確かに「ぎふ信長まつり」は2022年から11月の第一土曜日、翌日曜日に開催ですけど、質問は11月14日ですよ!

誰かの誕生日とかぁ…?

すごい!正解です

今回主役の方のお誕生日なんです
ではご登場いただきましょう!
「バンティング」さ〜ん!!
フレデリック・バンティング
イラストポートレート(Syusuke Galleryより)

カナダ出身 1891-1941
上司であったトロント大学教授マクラウドと共に
ノーベル医学賞を1923年32歳の最年少で受賞
インスリンって?
インスリンって何?

世界で初めてインスリンを発見した
バンティング先生は、その功績で
1923年ノーベル医学賞を受賞しました

バンティングせんせ、が発見した
インスリンってなんなの?

インスリンは体の中の膵臓
(すいぞう)っていう臓器から出る
ホルモンのこと

ホルモンかぁ!!焼肉最高!!!

信長さん
ここで言うホルモンは、体の働きを
調節する情報伝達物質なんですよ
だから食べられません!

なるほど、食べるホルモンとは違うんだね

ホルモンは「刺激する」ってギリシャ語由来の単語なんですよ
ごくわずかな量で体の調節をするので、なかなか発見できなかった

それを発見したのがバンティング
せんせ、なんですな

このインスリンは血液の中にある糖を細胞の中に取り組む働きをするのですよ

血液の中にある糖…、そうかその濃度が血糖値って呼ばれる値だな

このインスリンが無いと、細胞の中に糖が入れないので血液の中は糖で
あふれかえってしまう

そうか!細胞は糖を栄養にしているから、糖が入らないと痩せてしまうんだね

いろいろなタイプがあるんですけど、インスリンがいろいろな影響で出なくなったり、少なくなったり、出ているんだけど効きにくくなくなったりしてしまう病気を総称して糖尿病って言うんですよ
インスリン発見前の糖尿病治療は?

このバンティングせんせが、
インスリンを発見する前、糖尿病は
不治の病でした

特にインスリンが膵臓から出ない
タイプの糖尿病(主に1型糖尿病と
言われるタイプ)治療は過酷だったんです

薬が無いから、治療できないってこと?

薬は無くとも、実は治療はあったんです…

その治療方法は「飢餓療法」って呼ばれていました

食べさせないの?

ご飯を食べると、血糖値は上がるから、食べさせないのです

健常な方は、インスリンの作用によって血糖値は一定に保たれるんですけど…

インスリンがなければ血管内は糖で
あふれかえって、血糖値がみるみる上がる一方…

そもそも、血糖値が上がったらダメなの?

血糖値が正常以上に上がると、体の
あちこちに障害が出てきて、さらに酷くなると昏睡状態になってしまうんですよ

それだから、血糖値が上がらないように食べさせないのかぁ

そうなんです。
でも血糖値は上がらないけど…

体はみるみるうちに痩せ衰えて死を
待つのみの恐ろしい病気でした

生きるために、食べちゃだめ、かぁ

その死を待つのみの病気から救ったのが「バンティングせんせ」なんです
いまの糖尿病治療はどうなっているの?
わが国の糖尿病情報の発信センター

今日はこのくらいにしておいて、さらに詳しいインスリンについては、国の糖尿病情報発信センターの公式HPをのぞいてくださいね
広告コーナー
いらすとすてーしょんはGoogle AdSenseの収益により
運営させていただいております
皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます
いらすとすてーしょん検索コーナー
11月14日はWorld Diabetes Day
糖尿病っていまも増えているんだよね?

インスリンが発見は1921年だったから…

もう100年あまりの時が過ぎました

インスリン発見で、不治の病とされた糖尿病を人類は克服したんだろうね

実は…

実は…?
とは??

信長さん、克服には至っていないのです

むしろ、糖尿病は増え続けていて…

いま世界で6秒に一人の命を奪って
いる病気が糖尿病なんです

なんと!この吟子さんの吹き出し読んでいる間にも、世界のどこかで一人が糖尿病で亡くなっているのかぁ

日本も例外ではないんですよ

いろいろなタイプがあると先ほどお話ししましたが、特に2型と呼ばれる
「糖尿病」は痛みなどの自覚症状が少ないことが多いんです

無症状ってことかぁ?

健康診断とかで「糖尿病の疑いがありますね」って言われていても、無症状だから治療を受けないケースが多くあるそうです

放置してしまうんだね

そうして放っておくと糖尿病が進んでしまって、気がついた時には…

ひどくなってるんだな
国連が動きました

こうした状況を打開しようと、国際的な糖尿病治療に取り組む組織である
国際糖尿病連合(IDF)が1991年に
World Diabetes Day(世界糖尿病デー)
を設立

啓発活動ってやつですな

そして2006年12月、国連総会で
「糖尿病の全世界的脅威を認知する
決議書」が満場一致で採択されたのです

まさに世界規模!

さすが天下を取られた方は目の付け所がシャープですね

どこかの宣伝のような…(古いけど)
なぜ11月14日なの?

それで糖尿病の予防と治療の啓発する日として「World Diabetes Day(世界
糖尿病デー)」を制定

その日こそ…

わかった!バンティングせんせの
誕生日11月14日なんだね

さすが信長さん!大当たり!!

そして、この世界糖尿病デーには
「ブルーサークル」っていうシンボル
マークがあるんですよ

ブルーは地球をつなぐ「空」
サークルは団結を示す「輪」
ブルーサークル ピンバッチ

これじゃな!

青い円のピンを身に着けて共有することで、地域社会で糖尿病の意識を高めましょう
国際糖尿病連合 (IDF) 公式HPより10個単位でご購入いただけます

そう言う意味があったのか
このピンバッチを我も身につけてみたいもんだ

お似合いですよ!きっと
ただ転売は禁止されていますから、
入手時はご注意くださいね

ちなみに毎年11月14日は世界各地でさまざまな糖尿病に関する啓発活動が展開されます
日本各地でも催しが計画されているからぜひ下記サイトをチェックしてみては?
World Diabetes Day Committee in Japan公式HPより

確か乳がんの啓発はピンクだったよな
糖尿病の啓発は青なんだ

啓発活動によって一人でも糖尿病を
正しく理解してほしいですわ

私ごとなんだが、喉がしょっちゅう
渇いていたんだよなぁ

信長さん、よく喉が渇いていたのですか?

足に痺れを感じることもあったんだけど

痺れ?もですか…

忙しい毎日だったから食べているんだけど、体重が落ちていたような…

体重減少ですが…

いずれも症状も糖尿病に似ているものがありますよ

最近、わたし織田信長が糖尿病だったかも?なんて記事を目にしたり…

当時は診断できる基準がなかったので、なんとも言えませんが…その可能性はありますね

当時は不治の病だった糖尿病
それまで生きたくても、生きれなかった人たちのためにも
目覚ましい医学の進歩のもと、適切な診断と継続した治療をしっかり受けてほしいと感じています

そしてどんな病気でも、偏見や差別ない世の中になることを願って

平和もね!

おいおい!
俺を忘れていないかい!?

あらっ!バンティングせんせ

確か今回「いらすとすてーしょん」
11月推し偉人の主人公は私だったよね?

失礼しました
ついついWorld Diabetes Dayの歴史について信長さんと話こんでしまいましたわ

わたしがインスリンの発見につながるまでの軌跡もしっかり伝えてほしかった…

今回はお時間が限られているので、こちらのご紹介をさせてください
インスリン歴史の復習

おっ!これは糖尿病にまつわる紀元前から20世紀ぐらいまでの歴史書ですな

バンティングせんせのご功績もしっかり書かれていますよ

当事者として一度読んでみたい
インスリン物語
インスリン物語
医歯薬出版株式会社
二宮陸雄
※掲載写真は2002年当時のものです
発行年月 2015年7月
ISBN 978-4-263-23597-3
定価 3,520円(本体3200円+税10%)
2015年7月に待望の新装復刻版が登場
内容紹介
●多くの読者の熱い声に支えられ,新装復刻版としてあらたに発行されることとなりました!
●有史以来3千年,人類はいかにしてインスリンを手に入れたのか?
●糖尿病から人類を救うことになった「バンティング・ベストの奇跡」はどのようにして生まれたのか?
●人々はどのように糖尿病に挑戦し道を切り拓いてきたのか?
●インスリン発見という偉業,糖尿病学史の泰斗がおくる畢生のインスリン物語.その歴史が赤裸々に語られている!
医歯薬出版株式会社公式HPより


では今回はこのあたりで失礼しますわ

本当にわたしも糖尿病だったのかなぁ…
これまでの「いらすとすてーしょん」推し偉人2022〜2023
【音楽の部屋|ウィラート】ヴェネツィア楽派の祖
【画家の部屋|葛飾北斎】波絵の知名度は世界一
【画家の部屋|土佐光則】土佐派再興に捧げた人生
【王安石】民の声を聞く唐宋八大家
【生物学者の部屋|スワンメルダム】ミクロスコープの申し子
【心理学者の部屋|ピアジェ】20世紀代表の一人
【植物学者の部屋|チャールズ・ダーウィン】進化論といえば私
【植物学者の部屋|エラスムス・ダーウィン】C.ダーウィンの偉大な祖父
【江戸文学|浄瑠璃・歌舞伎】「近松門左衛門」今も人気曽根崎心中
【画家の部屋|エゴン・シーレ】素描の天才は超個性派
【文学の部屋|正岡子規】俳句・短歌の革新に取り組みました
【音楽の部屋|マリア・カラス】Maria by Callas
【行こう宇和島|穂積陳重】8月推し偉人 日本初‘民法’生みの親
【本土復帰50周年記念|船越義珍】5月推し偉人 沖縄初空手を世界へ
【画家の部屋|鏑木清方】東の美人画家代表
【彫刻家の部屋|佐藤忠良】生誕110年世界の彫刻家
いらすとすてーしょん検索コーナー
いらすとすてーしょん検索コーナー
新着偉人(It's New)
新たに公開のイラストポートレートをご覧ください
【文学の部屋|池西言水】江戸時代編.4New!!
【文学の部屋|松尾芭蕉】江戸時代編.3
1月16日より、文学の部屋から飛鳥時代〜の文学者をお届けしています↓
1月15日まで、経営者の部屋より明治・大正・昭和時代に活躍した経営者をお届けしました↓

シュー(Syu)です
2025年も、よろしくね

4年目を迎えた2025年も皆様に役立つ世界の偉人たちをシューちゃんと共にフリーイラストポートレートをお届けします