斎藤方策
Hosaku Saito(1771-1849)
ようこそ!フリーイラストポートレートと
歴史の停車場いらすとすてーしょんへ
こちらのページでは 斎藤方策 ビフォーアフター
P.F.シーボルト編③をお楽しみください
斎藤方策
イラストポートレート Syusuke Galleryより

関西遊学時に小石元俊に蘭学を学び
その後元俊の薦めで芝蘭堂へ留学
大槻玄沢、宇田川玄真に蘭学を学んだ
その後大阪に戻りクリニックを開業
1822年に上方で流行したコレラ(狐狼狸)の治療を
積極的に行ったとされている
P.F.シーボルト来日前後史

この特集でお届けしているシーボルト編の方々だよ↓
ビフォーアフターP.F.シーボルト編
これまでの振り返り

今回いらすとすてーしょんでは医学の部屋より全9回にわたって、この企画をお届けします

初回はツンベルクさん
【医学の部屋|ツンベルク】ビフォーアフターP.F.シーボルト編①

解体新書登場の翌年(1775年)にツンベルクさんは来日し、蘭学が盛り上がるきっかけを作りました

そして前回は小石元俊さんだったよね
【医学の部屋|小石元俊】ビフォーアフターP.F.シーボルト編②
日本初の(公式)人体解剖を行った漢蘭折衷派の祖

その解体新書が登場するきっかけとなった日本初の公式に行われた人体解剖(1754年)を行ったのが…

この人だよね
【医学の部屋|山脇東洋】ビフォーアフター解体新書編①

そうです!シューちゃん
漢蘭折衷派の祖とも言われる山脇東洋さんの孫弟子であったのが小石元俊さんでした

と、いうことで前回、前々回とシーボルトさんが初来日(1823年)する前の時代を取り上げました
小石元俊門下

そして今回は小石元俊さんの門下であった斎藤方策さんだね

その解体新書登場のきっかけとなった日本初、公式に人体解剖を行ったとされるのが…

わたしもこの特集に取り上げていただきありがとさんです

この斎藤方策さんは医業を営む山口県のご出身でした

二十歳になる前に大阪(坂)に遊学の機会を得て…

小石元俊さんの門下となり蘭学を学ばれました
大槻玄沢のもとへ

そして、斎藤方策にわたしも学んだ玄沢先生のところに留学することを勧めたのです

小石元俊先生のお計らいによって大槻玄沢先生の芝蘭堂で蘭学を学ぶことが叶いましたん
コレラに立ち向かう斎藤方策

実りを多き時間が過ぎ、大阪(坂)に戻ってクリニックを開業…

そんな中でしたぁ、しばらく経った1822(文政5)年に上方でコレラ(狐狼狸)が大流行したんですわ

その時の様子は斎藤方策から詳細な報告がわたしにも届きました
【医学の部屋|大槻玄沢】ビフォーアフター解体新書編④

その報告は、大変な状況にあったにも関わらず、症状の経過が手に取るようにわかる素晴らしいレポートでした

大阪(坂)のまちは、1日に数百人の死者が出る緊急事態

見えない敵との戦いは本当に恐ろしいばかりでしたが、玄沢先生に学んだ医師たる誇りを胸に気持ちを奮い立たせたんです

記録によれば斎藤方策さんは薬の開発を昼夜挑まれたそうです

特効薬には残念ながら繋がらなかったんですが…

最適な薬剤調合を繰り返し、コレラ(狐狼狸)に挑んだんですわ

斎藤方策さんのコレラ(狐狼狸)に挑まれた姿は壮絶なものだったんだろうね

この斎藤方策さんの活躍に想いを寄せたとき、COVID- 19のパンデミックを思い出してしまいました

いつの時代も人類は感染症との戦いでもあるんだねぇ
シーボルトとの接点

ところで、今回の企画でありビフォーアフターP.F.シーボルト編とはどう繋がっているの?

そうでした!シューちゃん、軌道修正していただきありがとうございます

実はシーボルト氏とは大阪(坂)で会っているのですよ!

長崎でなく、大阪(坂)で??

商館長の江戸参府にあわせて、わたしも随行の江戸旅行のついでに大阪(坂)に立ち寄って…斎藤方策氏にお会いしました

シーボルトさんは来日(1823年)後、鳴滝塾で多くの学者を育て多くの日本人と交流し

1826年には当時の商館長であったウィルレムの江戸参府に随行する形で長崎から江戸までの旅行が許され、ここでも多くの日本人と交流しています

なるほど…斎藤方策さんとシーボルトさんの接点はそんなところにあったのだね

コレラ(狐狼狸)対策で活躍した斎藤方策さんの名声がシーボルトさんにも届いていたのかもしれませんね

そして斎藤方策さんの名声はその後長州藩の目に留まって、同藩医にもなっています
ビフォーアフターP.F.シーボルト編③まとめ

では館長…そろそろまとめに…

今回は解体新書の登場のきっかけとなった漢蘭折衷派の祖、山脇東洋さんの流れを汲む小石元俊さんのお弟子さんの斎藤方策さんにフォーカスしました

ちなみに解体新書の前後史はこちらを参考にしてね
解体新書の前後史はこちら
ビフォーアフター解体新書編

斎藤方策さんは小石元俊さんも学んだ芝蘭堂で蘭学を学び、その医学を武器に大阪(坂)で流行したコレラ(狐狼狸)に挑まれました

その功績で一躍、斎藤方策さんの名は広がったんだね

そしてその大阪(坂)でシーボルトさんの訪問も受けました

ここで気がついたことがあるよ

なんですか? シューちゃん??

斎藤方策さんがコレラ(狐狼狸)に挑んだ調合ってさぁ…

きっと漢方だったんだよね…

大坂蘭学史話※によりますと「普済飲」という調合した漢方を臨床応用したとあります
※中野操著 大阪蘭学史話 思文閣出版(1979)

と、いうことはまだこの時代の中心は漢方ってことだよね

確かにそうですよね!この薬剤の歴史についても、今後注視していきたと思います

ではビフォーアフターP.F.シーボルト編③は今回、ここまでとしましょうか…
次回は華岡青洲

ところで次回の登場の華岡青洲さんって?
【医学の部屋|華岡青洲】ビフォーアフターP.F.シーボルト編④

華岡青洲さんは、1804年世界初の全身麻酔下の手術(乳がん)に成功させた医学者です

次回は、その華岡青洲さんの活躍をお届けしたいと思います

さて、ビフォーアフターP.F.シーボルト編③はいかがでしたか?

ようやくシーボルトさんがこの企画で登場したね

この企画は、シーボルトが初来日した1823年を起点としたビフォー&アフターの視点からお届けしております

そして今回は斎藤方策を取り上げました

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております
江戸時代の部屋 Edo Period

今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編③の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行、「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行、「大坂蘭学史話(1797)」思文閣出版発行を参考図書として用いております
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