宇田川榕菴
Yoan Udagawa(1798−1846)
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こちらのページでは 宇田川榕菴 ビフォーアフター
P.F.シーボルト編⑦をお楽しみください
宇田川榕菴
イラストポートレート Syusuke Galleryより

宇田川玄真の養子となり医学・薬学・植物学・化学などの
分野を切り開いた
特に本草学から植物学を
そして化学分野では
元素・酸化・還元・水素・酸素・炭素などの語彙をつくった
イギリス化学書であったElements of Experimental Chemistryの
蘭語版を翻訳
増補し舎密開宗として1837年初版を完成させた
P.F.シーボルト来日前後史

この特集でお届けしているシーボルト編の方々だよ↓
ビフォーアフターP.F.シーボルト編
ここまでの振り返り

館長!この特集も後半戦だね…

前回までを振り返ってみたいと思います
ツンベルク来日

解体新書の登場の翌年に来日したツンベルクさんから始まって…
【医学の部屋|ツンベルク】ビフォーアフターP.F.シーボルト編①
シーボルト来日

今回の特集に初めてお越しされた場合は、こちらにもまとめておりますので併せてご覧ください
【医学の部屋|シーボルト】ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑤

そして前回は、シーボルトさんのフィアンセとなった楠本たきさんだったよね
【医学の部屋|楠本たき】ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑥

そして今回は宇田川榕菴さんです

改めて宇田川榕菴さんって?
養父は宇田川玄真

まず宇田川榕菴さんの養父は宇田川玄真さんでした
【医学の部屋|宇田川玄真】ビフォーアフター解体新書編⑥

その宇田川玄真さんの養父は宇田川玄随さんでした
【医学の部屋|宇田川玄随】ビフォーアフター解体新書編⑤

つまり宇田川玄随さんの流れを汲んでるってこと?

そうです!シューちゃん
宇田川家は代々の津山藩医

その宇田川家は岡山にあった津山藩医の代々継ぎ…

大槻玄沢さんが築いた芝蘭堂の流れを汲む江戸蘭学の筆頭にもなっていたのです

この宇田川榕菴さんはどんなことをしたの?
日本に博物学をもたらした榕菴

宇田川榕菴さんの大きな業績はヨーロッパで発展した博物学を日本に紹介したことです

博物学とは自然界を科学する大きな枠組みで、植物学や化学の総称のような感じです

具体的には?
1837年 舎密開宗

日本に化学をもたらしたのか…

この舎密という当て字はオランダ後のchamieの発音から来ているそうです

つまり化学を解き明かすといった意味だったんだろうか…

この舎密開宗で現された言葉は、いまでも使われているいるのですよ!

例えば…元素、試薬、酸化、還元、水素、酸素、炭素などです

これらの言葉は江戸時代にあったのだねぇ…

宇田川榕菴さんはWilliam Henry(1774-1836)著のElements of Experimental Chemistryをはじめとして数々の洋書をまとめ、加えて自身で実験もしたのですって

自ら実験もしたのか…

その実験器具でいまも残っているものが早稲田大学 保存されているようですよ

この顕微鏡って、もしかすると…
シーボルトからの贈り物

お察しの通り、シーボルトさんから贈られたもののようですよ

宇田川榕菴さんとシーボルトさんは江戸で意気投合していたって言うからな…
1835年 植学啓原

その他に宇田川榕菴さんは1835年植学啓原※という植物学の本も著しています
※早稲田大学図書館

宇田川榕菴さんはもちろん医学にも精通していたわけだから、そこから植物学や化学などの博物学まで学問を広げられたってことだね

きっと蘭学を学ぶ過程で、シーボルトさんとの出会いによって、さらに宇田川榕菴さんの興味を広げたのかもしれませんね
ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑦まとめ

では今回のまとめだね

江戸蘭学の中心人物となっていた宇田川家の養子となった宇田川榕菴さん

医学のみならず博物学を次々に日本に届けた先駆者だった

その実験器具などはシーボルトさんから贈呈されていたのです

改めてシーボルトさんは日本に大きな影響を与えていたことが垣間見れたよ

では今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編⑦はここまでとしましょう
次回は多紀元簡

さて次回の多紀元簡さんって?

ここまで漢蘭折衷派や蘭学を中心とした方々を紹介してきました

一方で江戸時代の漢方医学の流れについて次回は取り上げたいと思います

その漢方医学の学派の一つ、考証学派に属していたのが多紀元簡さんです

そうなると、次回は江戸時代の漢方医学についてということか…

さてビフォーアフターP.F.シーボルト編⑦はいかがでしたか?

今回はシーボルトが初来日した1823年を起点として、そのビフォー&アフターの視点から宇田川榕菴を取り上げました

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております
江戸時代の部屋 Edo Period

今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編⑦の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行、「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
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