華岡青洲
Seishu Hanaoka(1760-1835)
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こちらのページでは 華岡青洲 ビフォーアフター
P.F.シーボルト編④をお楽しみください
華岡青洲
イラストポートレート Syusuke Galleryより

漢蘭折衷医家は外科分野で全身麻酔による
世界初めての乳がん摘出手術(1804年)に成功
その名を刻みこの部位では合計で143症例を行ったとされる
またその他の手術も行っている
P.F.シーボルト来日前後史

この特集でお届けしているシーボルト編の方々だよ↓
ビフォーアフターP.F.シーボルト編
シーボルト来日19年前の出来事

今回は華岡青洲さんだね

そうですね、シューちゃん!その華岡青洲さんといえば?
全身麻酔下手術の成功

日本が誇る全身麻酔下で手術を成功させた人だよね

その通りです!この成功は1804年※でしたので、今回企画のシーボルトさん来日の19年前の出来事でした
※いらすとすてーしょんでは1804年を支持しております

今回いらすとすてーしょんではビフォーアフターP.F.シーボルト編を全9回にわたってお届けしていますが、今回はその来日前となります
麻酔薬開発

その華岡青洲さんはどうやって全身に麻酔をかけることに成功したんだろう?

約十数年以上かけて経口の麻酔薬開発をおこなっていたと記録に残っているみたいです

その概要は次の通りです

古文には蔓陀羅華や鳥兜に鎮痛作用があることは知られていたそうですので…

それらの調合割合を研究し続けていました
動物・臨床実験

動物を用いてその効果を確かめていたとすることから、この時代で動物実験を行っていたことがわかっています

そして一説には人体実験※も行っていたと伝わっています
※根拠となるものは残されていないとのことです
1804年乳がん摘出手術成功

そしてようやく内服の全身麻酔薬として麻沸散(通仙散)が完成し、これを用いた乳がん摘出手術を1804年に実施し成功させました

この成功を含めて華岡青洲さんは143症例に乳がん摘出手術を実施しその治療成績(生存率)の高さも際立っていたと記録があるそうです
華岡式麻酔術普及へ

この麻沸散(通仙散)を用いた全身麻酔の評判は瞬く間に広がって、全国各地からわたしのもとに医学者が集まりました

この集まった医学者の方々も古医方であり蘭学を志す、まさに山脇東洋祖の漢蘭折衷派であったと思います
【医学の部屋|山脇東洋】ビフォーアフター解体新書編①

そして、わたしの開発した全身麻酔を習得した外科医たちは各地で活躍してくれました

この華岡青洲さんの手術の成功には当然、全身麻酔の開発があったことは言うまでもないけど…

解体新書で現されれた人体の仕組みが明らかになったことも大きかったのだろうね

シューちゃんの言われる通りだと思います
解体新書の前後史はこちら
ビフォーアフター解体新書編
ビフォーアフターP.F.シーボルト編④まとめ

では館長…そろそろまとめよう…

1774年に解体新書が登場してから、その30年後の1804年に全身麻酔下での乳がん摘出手術が成功しました

この全身麻酔下での手術というのが世界で初めてだったんだよね

この成功はシーボルトさんの初来日となった1823年の19年前の出来事でもありました

館長…と、言うことはシーボルトさんが来日したときは、すでに華岡式の全身麻酔下での手術があちらこちらで行われていたってこと?

シューちゃんのご指摘通りだと思いますが…

しかし、シーボルトさんの滞在記にはこの日本における全身麻酔の話題を見つけることができませんでした

それが本当なら、このことはミステリーだよね?

教え子たちに華岡青洲さんは門外不出と教えていたのかなぁ?

確かに不思議ですよね!調べてみる意義はありそうです

新しい事実が発見されるかもね!?

では今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編④はここまでとしましょう
次回はシーボルト

いよいよ次回の登場はシーボルトさんだね
【医学の部屋|シーボルト】ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑤

そのシーボルトさんの来日で何が起こるのか…楽しみですね!

さて、ビフォーアフターP.F.シーボルト編④はいかがでしたか?

1774年の解体新書登場で蘭学が盛んになった

その30年後、全身麻酔下の手術の成功が江戸時代の日本が最初だった

そしてシーボルトさんの来日で日本の医学の歴史にどう影響を及ぼすのか…楽しみだ!

今回はシーボルトが初来日した1823年を起点として、そのビフォー&アフターの視点から華岡青洲を取り上げました

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております
江戸時代の部屋 Edo Period

今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編④の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行、「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
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