【医学の部屋|宇田川玄随】ビフォーアフター解体新書編⑤

今回いらすとすてーしょんでは医学の部屋より全6回にわたって、この企画をお届けします

この解体新書の登場で一気に蘭学が開花するのですが…

その蘭語の学び方を示したのが前回の大槻玄沢_さんでした

【医学の部屋|大槻玄沢】ビフォーアフター解体新書編④

2024-04-11

宇田川玄随_さんにフォーカスさせていただきます

ここまでの流れをおさらいさせていただきます

まず第１回では、日本初の人体解剖を行った山脇東洋_さんを取り上げました

【医学の部屋|山脇東洋】ビフォーアフター解体新書編①

2024-04-08

その解体新書の登場は日本で蘭学ブームを巻き起こしました

そして今回の主人公はその大槻玄沢_さんの門下であった宇田川玄随_さんです

宇田川家は代々津山藩の侍医だったようです

その宇田川玄随_さんは江戸の津山藩邸で生まれて、幼少期より漢学はもちろんのこと、医学も漢方を中心に修めておられました

その後、大槻玄沢_さんの噂を聞きつけて弟子入りを志願した宇田川玄随_さん

宇田川玄随_さんは、きっと年の差などは全く気にしなかったのではと思います

そこで大槻玄沢_さんの師であった杉田玄白_さんや前野良沢_さんからも学ぶことができたそうです

そして蘭(おらんだ)語をはじめ蘭学を学んだ宇田川玄随_さんはとあるオランダ語で書かれた医学書を手に取ります

そして宇田川玄随_さんはこのオランダの医学者Johannes de Gorter(1689-1762)の著した内科書の翻訳に着手しました

そうして1793年に18巻にもわたる西説内科撰要^※として著しました
※早稲田大学図書館より

さて…ここまでをまとめてみましょう

解体新書以降、オランダ語の習得が学識者を中心に進み、そして蘭学が日本全国に発展していく過程は大槻玄沢_さんの功績が大きかったです

これで医学分野は、この18世紀末には解剖学や外科学、そして内科学が入ってきたことになります

さて、この続きは次回ビフォーアフター解体新書編⑥宇田川玄真_さんをクローズアップしたいと思います

【医学の部屋|宇田川玄真】ビフォーアフター解体新書編⑥

2024-04-13

さて、ビフォーアフター解体新書編⑤はいかがでしたか？

さて、今回は江戸時代の解体新書がもたらしたビフォー&アフターの視点か宇田川玄随を取り上げました

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに！

江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております

江戸時代の部屋 Edo Period

2023-01-23

今回のビフォーアフター解体新書編⑤の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行、「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております