高野長英
Choei Takano(1804-1850)
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こちらのページでは 高野長英 ビフォーアフター
P.F.シーボルト編⑨をお楽しみください
- 1. 高野長英イラストポートレート Syusuke Galleryより
- 2. P.F.シーボルト来日前後史
- 2.1. 最終回は高野長英
- 2.2. 蘭学を目指した高野長英
- 2.3. 江戸、長崎に遊学
- 2.4. シーボルトに学ぶ
- 2.5. 西洋学術雑誌に初掲載の日本人は美馬順三
- 2.6. シーボルト事件勃発
- 2.7. 日本初の生理学書 医原枢要
- 2.8. 高野長英、渡辺崋山
- 2.9. ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑨まとめ
- 2.10. ビフォーアフターP.F.シーボルト編の結びに…
- 2.11. 解体新書の前後史はこちら
- 3. 医学・新着偉人(It's New)はこちらから
- 4. 医学の部屋へようこそ
- 5. いらすとすてーしょん検索コーナー
高野長英
イラストポートレート Syusuke Galleryより
P.F.シーボルト来日前後史
この特集でお届けしているシーボルト編の方々だよ↓
ビフォーアフターP.F.シーボルト編
最終回は高野長英
館長!今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編全9回のいよいよ今回が最終回…
あっという間に最終回ですね
ここまでシーボルトさんの来日前後を見てきて、日本の医学にシーボルトさんが大きな影響を与えたことは間違いないって感じたよ
では今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編最終回は高野長英さんに登場いただきます
高野長英さんは岩手県の出身だよね
早くにお父上を亡くして、藩医をされていた叔父さんの養子になられました
その養父は蘭学を杉田玄白さんを師として学びんでおられたそうです
【医学の部屋|杉田玄白】ビフォーアフター解体新書編③
蘭学を目指した高野長英
そんな環境で育てば高野長英さんは蘭学に目覚めるよ
そのようで、高野長英さんは江戸遊学を志したそうです
ちなみになぜだかわかりませんが、養父は江戸遊学には反対だったようでした…
江戸、長崎に遊学
そしてついに高野長英さんは江戸に行くんだね
江戸についた高野長英さんは蘭学を学び、その才能は誰もがうらやむほどだったそうです
そんな折、鳴滝塾への扉が開き1825年に長崎に向かいます
シーボルトに学ぶ
ここでシーボルトさんに出会うんだね
【医学の部屋|シーボルト】ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑤
鳴滝塾でもその才能を忌憚なく発揮した高野長英さんは、留学生の中でも特にシーボルトさんに認められたそうです
ここでシーボルトさんの特筆すべきポイントがあるのです
特筆すべきポイント??
留学生にテーマを与えて、それを蘭(オランダ)語でレポートを提出させることを推奨したのです
それってほとんどやっていることは大学教授みたいだなぁ
本当によく似ていると感じました
そのテーマっていうのはもちろん、日本のことについてなんだよね??
シューちゃん、目の付け所が鋭い!
シーボルトさんの興味のある日本にまつわるテーマを留学生に研究させて、そしてレポートを書かせていたのです
確かに留学生は学問が身に付くし、シーボルトさんは日本の情報が蘭語で手に入るもんね
西洋学術雑誌に初掲載の日本人は美馬順三
鳴滝塾の留学生の一人で塾頭をつとめた、美馬順三(1795-1825)さんは「日本産科問答」というレポートを仕上げました
それが外国を経由してヨーロッパの産科学雑誌※に掲載されたことが確認されています
※Journal fur Geburtshilfe Frauenzimmer-und Kinderkrankheiten 1826年
と、いうことは美馬順三さん論文がヨーロッパの学術雑誌に掲載された初めての日本人ってこと?
シューちゃん、その通りです
さて話は少し脱線しましたが高野長英さんも例外はなく、シーボルトさんよりテーマを与えられて、研究しレポートを数々提出していたそうです
高野長英さんは順調に蘭学を学んでいったのだね
しかし転機は訪れます
シーボルト事件勃発
1828年に起こった俗に言うシーボルト事件は、高野長英さん自身にも当然嫌疑がかかると察します
それで高野長英さんは長崎を離れるのだね
長崎を離れてから時が過ぎ、その高野長英さんの姿は江戸にありました
その江戸で偉業を成し遂げる!
日本初の生理学書 医原枢要
その偉業とはクリニックを営みながら1832年医原枢要 を著します
※京都大学貴重資料デジタルアーカイブ
この医原枢要は日本初の生理学書だったんだよね
高野長英、渡辺崋山
時同じくして、わたしは高野長英に出会った
これは華山どの、あなたと出会えてこの国そのものを変えなければと強く感じました
この二人の出会いは、のちに大きな事件を引き起こすのだよね
いわゆる…蛮社の獄
お互い幕府を批判して、鎖国撤廃の機運を探っていたのですが…
二人は幕政批判の罪に問われ無期禁錮が言い渡されました
その服役中高野長英さんは機会を見つけて脱獄します
高野長英さんの人生二度目の逃亡劇だね
いずれも政治の混乱に巻き込まれてしまったというところでしょうか…
高野長英さんにはもっと表舞台を歩いてほしかったなぁ…
その逃亡は四国まで及んでいたことがわかっています
しかし指名手配中の高野長英さんは迷惑をかけることを恐れ、江戸に戻ります
その江戸で見つかってしまうのだよね…
1850年自害、46年年間の生涯を閉じられました
ビフォーアフターP.F.シーボルト編⑨まとめ
養父の影響で蘭学に目覚め…
江戸を経て鳴滝塾でシーボルトさんから蘭学を学ばれて…
シーボルト事件で行方をくらまして…
戻った江戸で渡辺崋山さんに出会い意気投合
しかし幕府に目をつけられた
そんな高野長英さんですが日本初の生理学書となった医原枢要など、日本に新たな学問を導かれました
蘭学に出会えたこと、そしてやっぱりシーボルトさんの影響が大きかったのかな…
今回お届けした高野長英さんは(医)学者としての蘭学と、思想としての蘭学の2面性があったのだと思います
特に思想としての蘭学は渡辺崋山さんの影響が強かったと思いますが、その素地はシーボルトさんから学んだことに起因していると感じます
その高野長英さんを知ることができる記念館が岩手にあるよ
奥州市立高野長英記念館 ですね
行ったことがないから一度行ってみたいな!
ここまでシューちゃん、ありがとうございました!
ビフォーアフターP.F.シーボルト編の結びに…
改めてシーボルトさんが日本に与えた影響は大きかったのだね
さてビフォーアフターP.F.シーボルト編はいかがでしたか?
今回の企画は、シーボルトさんが初来日した1823年を起点として、そのビフォー&アフターのそれぞれの視点から9名の方々を取り上げさせていただきました
一人の外国人訪問者がこれほどまでに影響を与えたって、過去にもこれからも無いかもね…
確かにその通りかもしれません
この江戸時代にあってシーボルトさんの来日と解体新書の登場はきっと医学のみならず、様々な日本の文化を新たなステージに押し上げる起点となっていたことは間違いないと思います
時間があれば、この企画も見てほしいな…
解体新書の前後史はこちら
ビフォーアフター解体新書編
そうですね!ぜひご覧いただけましたら嬉しいです
では…いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…
これからもご紹介していきますのでどうぞお楽しみに!
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江戸時代の部屋 Edo Period
今回のビフォーアフターP.F.シーボルト編⑨の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行、「医学の歴史(1964)」中公尾新書発行を参考図書として用いております
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