ジャコモ・プッチーニ
Giacomo Puccini
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こちらのページでは【音楽家の部屋|プッチーニ】19c.伊オペラ作曲家⑥をお楽しみください
- 1. プッチーニ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )
- 2. 19世紀イタリアオペラ作曲家⑥
- 2.1. これまでの振り返り
- 2.2. 全6回の最終回はプッチーニ
- 2.3. 教会音楽一家で育つ
- 2.4. 転機となったアイーダ
- 2.4.1. ヴェルディ作 Aida(1871)
- 2.5. オペラ作曲家へ転向
- 2.5.1. プッチーニ作 Le Villi(1884)
- 2.5.2. プッチーニ作 Manon Lescaut(1893)
- 2.6. プッチーニ、三大オペラ
- 2.6.1. プッチーニ作 La bohème(1896)
- 2.7. 三大作品いずれもスタートは低空飛行
- 2.8. ヴェリズモとオペラ
- 2.9. マスカーニ登場
- 2.9.1. マスカーニ作 Cavalleria rusticana(1890)
- 2.10. プッチーニ、三大オペラ2作品目
- 2.10.1. プッチーニ作 Tosca(1900)
- 2.11. プッチーニ、三大オペラ3作品目
- 2.11.1. プッチーニ作 Madama Butterfly(1904)
- 2.12. ジャポニズム
- 2.12.1. プッチーニ作 Turandot(1926)
- 2.13. クロード・モネ登場
- 2.14. トゥーランドットは遺作
- 2.15. 19世紀イタリアオペラ特集まとめ
- 3. 音楽家・新着偉人(It's New)はこちらから
- 4. 音楽家の部屋へようこそ
- 5. いらすとすてーしょん検索コーナー
プッチーニ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )
この特集でお届けしている作曲家はこちら↓
19世紀イタリアオペラの作曲家
- ジョアキーノ・ロッシーニ
- 1792-1868
- ガエターノ・ドニゼッティ
- 1797-1848
- ヴィンチェンツォ・ベッリーニ
- 1801-1835
- ジュゼッペ・ヴェルディⅠ初期
- 1813-1901
- ジュゼッペ・ヴェルディ Ⅱ中後期
- 1813-1901
- ジャコモ・プッチーニ
- 1858-1924
19世紀イタリアオペラ作曲家⑥
19世紀イタリアオペラ作曲家は第6回目
ついにこの特集も最終回を迎えました
これまでの振り返り
ここまでの振り返りをシューちゃん、お願いします
④ではグランド・オペラの初作品となる"エルサレム"(1847)まで、そして⑤では"リゴレット"(1851)以降のご紹介しました
そしてトップバッターはロッシーニさんでしたよね
うん!第1回目はロッシーニさん
【音楽の部屋|ロッシーニ】19c.伊オペラ作曲家①
全6回の最終回はプッチーニ
そして19世紀イタリアオペラ作曲家特集のラストはプッチーニさん
では引き続きシューちゃんとプッチーニさんに迫ってみたいと思います
教会音楽一家で育つ
プッチーニさんは教会音楽の家庭で育った
14歳のころにはオルガニストに、そして作曲も手がけていたんだ
ご自身は教会音楽で生計を立てていこうと考えていたのでしょうね
転機となったアイーダ
そんなプッチーニさんに転機が訪れる
18歳のころ、この作品に出会ってしまった
このアイーダを観てからは宗教音楽家という一族の伝統を破って、オペラ作曲家になると決めた
オペラ作曲家へ転向
まさかこのとき、プッチーニさんがベルディさんを引き継いでイタリアオペラを背負うとは夢にも思わなかったでしょうね
それからプッチーニさんはミラノ音楽院 に入る
わたしは入学できなかったあのミラノ音楽院…
ミラノ音楽院で作曲を学んだプッチーニさんはこの作品でオペラ作曲かとしてデビュー
そして自身3作品目となる次の作品でオペラ作曲家としての地位を築くよ
3作品目にしてオペラ作曲家として広く認められたということですね
その勢いは止まらないんだ
プッチーニ、三大オペラ
プッチーニさんの3大作品といえばLa bohème(1896)、Tosca(1900)、Madama Butterfly(1904)だよね
いずれも台本作家であるLuigi Illica(1857―1919)とGiuseppe Giacosa(1847-1906)とのコラボレーション作品
イッリカさんはジャコーサさんも文壇で名を響かせていたのですよね
この2人の台本作家と一緒に作品を仕上げたプッチーニさんの三大作品
現在も色褪せていない作品です
奇跡の3人とも言うべきなのかもね
その三大作品の1つ目はLa bohèmeはプッチーニさんの4作品目
でもね…
三大作品いずれもスタートは低空飛行
これから紹介するToscaや、Madama Butterflyいずれの三大作品も初演時は評価が低かったんだ
それなのにプッチーニさんの三大作品と謳われているのですか?
ヴェリズモとオペラ
これを紐解くヒントはVerismoが背景にある
"ヴェリズモ"って現実主義という意味のイタリア語ですよね
そう!まさに現実主義がこの時期のイタリアの中心だった
前回のヴェルディさんのときに触れたけど、1870年ごろ一応イタリアは国家統一を装う
でもね、このことが社会に歪みを生じさせていた
国内の社会的混乱みたいな感じでしょうか…
それにね、格差社会が広がってしまったんだって
貧富の差が広がっていたってことですね
そうした社会背景があったイタリアにGiovanni Verga(1840-1922)という文学家が"Vita dei campi(田舎の生活)i "という短編集を発表する
このヴェルガさんの提起がヴェリズモに繋がったのですか
そしてこのヴェリズモはオペラにも反映されていく
いち早く反応し、成功を収めたのがこの作曲家だ
マスカーニ登場
ヴェルガの小説"Cavalleria rusticana"を題材にオペラ作曲しました
実は…
マスカーニはわたしのミラノ音楽院時代の後輩でして…
これはプッチーニ先輩!
当時はわたしとルームシェアもしていただきありがとうございました
なんだかすごい繋がりなのですが…
この2人は繋がっていたのか!
話を戻すと、マスカーニさんがヴェリズモ・オペラという分野を作ってしまった
このヴェリズモ・オペラの内容を簡単に紹介すると…
ダウンタウンで繰り広げられる日常生活がテーマ
なので、少々暴力的な内容に激しさが伴っているような雰囲気があるのですね
こんな時代背景があった1896年
プッチーニさん4作品目ボエームは、日の当たらないパリの貧しい街裏に住む若い芸術家たちの生き様を写実性溢れて描かれていた
ロマンスを期待した高階層のオーディエンスには絶不評だったってことでしょうか
館長の言う通りに、高い芸術性があっても、当時の社会情勢とそのオーディエンスとの指向にギャップがあったのかもね
プッチーニ、三大オペラ2作品目
そしてプッチーニさん三大オペラの2作品目トスカが1900年にローマで初演される
これも最初は受け入れられなかったのですよね…
確かにヴェリズモ・オペラはマスカーニさんのCavalleria rusticana以降数々作られていたみたいだけど、それほど受け入れられていなかった
オペラを鑑賞するオーディエンスの方々の生活レベルもありそうですが…
でも間違いなくプッチーニさんのこれらのオペラは評価はされていたと思う
なぜならイタリアオペラ界の巨匠ヴェルディさんの後継者として認められていたから
なるほど!ヴェルディさんの後継者プッチーニさんが作曲した作品というブランド価値があったということでしょうか
プッチーニ、三大オペラ3作品目
そして蝶々夫人は三大オペラの3作品目
John Luther Long(1861―1927)の同名の小説を1900年にプッチーニさんがこれをロンドンで見て1904年にオペラ化したんだ
1904年2月の初演時は不評爆発だったみたいですね
全くもって準備不足が原因だったって言われてる
なるほど…
でも、さすがプッチーニさん
約3ヶ月で書き直して再上演した内容は大成功だったんだって
この蝶々夫人は長崎を舞台に海軍士官と日本女性との悲劇を描いた作品ですよね
ジャポニズム
プッチーニさんの蝶々夫人、そしてこの次に紹介するトゥーランドットも、ジャポニズムの影響を受けていると考えれれているよね
蝶々夫人を観ていると、この巨匠の作品を思い出します
クロード・モネ作 ラ・ジャポネーズ
ボストン美術館所蔵 1876年
Wikimedia Commonsより
クロード・モネ登場
これはわたしの作品ですな
ジャポニズムは絵画だけでなく、音楽にも影響があったんだ
トゥーランドットは遺作
ちなみにトゥーランドットは遺作
プッチーニさんは未完成のままブリュッセルで帰らぬ人となってしまいました
そして作曲家、そしてピアニストのFranco Alfano(1875―1954)によってトゥーランドットは完成し、1926年にミラノで初演されています
そして19世紀を彩ったイタリアオペラはトゥーランドットでひとつの時代に別れを告げ、新たな時代に向かうんだ
19世紀イタリアオペラ特集まとめ
シューちゃん、全6回にわたる19世紀イタリアオペラ作曲家特集をありがとうございました
そしてここまでお付き合いいただきました皆様に厚く御礼を申し上げます
イタリアオペラの最も輝いたとされる19世紀
その代表的な5人の偉大な作曲家を通じてご紹介させていただきました
ベルカントそれは美しい歌、そのベルカントを求めていたロッシーニさん
【音楽の部屋|ロッシーニ】19c.伊オペラ作曲家①
そのベルカントをドニゼッティさんやベッリーニさんが受け継ぎ発展させました
【音楽の部屋|ドニゼッティ】19c.伊オペラ作曲家②
【音楽の部屋|ベッリーニ】19c.伊オペラ作曲家③
イタリアオペラを自身のものとして追求し続けたヴェルディさん
【音楽の部屋|ヴェルディ】19c.伊オペラ作曲家④
【音楽の部屋|ヴェルディ】19c.伊オペラ作曲家⑤
そしてヴェリズモ渦中のイタリアをオペラを通じて新たな時代を切り拓いたプッチーニさんと続きました
さて今回はジャコモ・プッチーニを19世紀のイタリアオペラの視点から取り上げさせていただきました
いらすとすてーしょんでは西洋音楽を彩ってきた音楽家を…
これからもご紹介していきます
どうぞお楽しみに!
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