ジャコモ・プッチーニ

Giacomo Puccini

ようこそ!フリーイラストポートレートと


歴史の停車場いらすとすてーしょん」へ
こちらのページでは【音楽家の部屋|プッチーニ】19c.伊オペラ作曲家⑥をお楽しみください

プッチーニ イラストポートレートSyusuke Galleryより )

シューちゃん

この特集でお届けしている作曲家はこちら↓

19世紀イタリアオペラ作曲家⑥

シューちゃん

19世紀イタリアオペラ作曲家は第6回目

館長

ついにこの特集も最終回を迎えました

これまでの振り返り

館長

ここまでの振り返りをシューちゃん、お願いします

シューちゃん
館長

④ではグランド・オペラの初作品となる"エルサレム"(1847)まで、そして⑤では"リゴレット"(1851)以降のご紹介しました

館長

そしてトップバッターはロッシーニさんでしたよね

シューちゃん

うん!第1回目はロッシーニさん

1792-1868を生きた初期ロマン派時代のオペラ界をリードした売れっ子作曲家。作曲の特徴は同じフレーズを徐々に音量を増やしながら繰り返し聴衆を魅了する。また彼の名を世界に今もなお響かせているのは美食家としての一面。特にフォアグラやトリュフを組み合わせた料理はロッシーニ風として今も食卓を彩っている。
【音楽の部屋|ロッシーニ】19c.伊オペラ作曲家①
シューちゃん

そしてドニゼッティさん、ベッリーニさんと続いたよね

1797-1848を生きた作曲家。ロッシーニ、ベッリーニらとベルカント・オペラで活躍。ロッシーニの後継者としてナポリに移り、オペラ・ブッファ・セリアなどジャンルに拘らず多くのオペラを手がけた。1830年にライバル、ベッリーニと共にミラノで開催された祭典に参加、そこで上演したAnna Bolenaが大成功し、ドニゼッティの名は国際的となる。その成功にはライバル、ベッリーニの作風が影響していたとされる。その後1840年に初演されたグランド・オペラLa favoritaを手がけた。そしてドニゼッティ作品はその後のヴェルディへと受け継がれる。
【音楽の部屋|ドニゼッティ】19c.伊オペラ作曲家②
1801-1835を生きた作曲家。ロッシーニ、ドニゼッティらとベルカント・オペラで活躍。ナポリで音楽を学び、興行師バルバイアにその才能を見いだされミラノ・スカラ座をはじめ様々な劇場で活躍。その作品のほとんどはオペラ・セリア分野であった。 歌詞と緊密に対応した表現力ゆたかな旋律書法はヴェルディや(Richard)ヴァーグナーに影響を与えたとされる。33歳で早世。
【音楽の部屋|ベッリーニ】19c.伊オペラ作曲家③

全6回の最終回はプッチーニ

シューちゃん

そして19世紀イタリアオペラ作曲家特集のラストはプッチーニさん

館長

では引き続きシューちゃんとプッチーニさんに迫ってみたいと思います

教会音楽一家で育つ

シューちゃん

プッチーニさんは教会音楽の家庭で育った

シューちゃん

14歳のころにはオルガニストに、そして作曲も手がけていたんだ

館長

ご自身は教会音楽で生計を立てていこうと考えていたのでしょうね

転機となったアイーダ

シューちゃん

そんなプッチーニさんに転機が訪れる

シューちゃん

18歳のころ、この作品に出会ってしまった

ヴェルディ作 Aida(1871)

シューちゃん

このアイーダを観てからは宗教音楽家という一族の伝統を破って、オペラ作曲家になると決めた

オペラ作曲家へ転向

館長

まさかこのとき、プッチーニさんがベルディさんを引き継いでイタリアオペラを背負うとは夢にも思わなかったでしょうね

シューちゃん

それからプッチーニさんミラノ音楽院 に入る

ヴェルディ

わたしは入学できなかったあのミラノ音楽院…

シューちゃん

ミラノ音楽院で作曲を学んだプッチーニさんはこの作品でオペラ作曲かとしてデビュー

プッチーニ作 Le Villi(1884)

シューちゃん

そして自身3作品目となる次の作品でオペラ作曲家としての地位を築くよ

プッチーニ作 Manon Lescaut(1893)

館長

3作品目にしてオペラ作曲家として広く認められたということですね

シューちゃん

その勢いは止まらないんだ

プッチーニ、三大オペラ

シューちゃん

プッチーニさんの3大作品といえばLa bohème(1896)、Tosca(1900)、Madama Butterfly(1904)だよね

シューちゃん

いずれも台本作家であるLuigi Illica(1857―1919)とGiuseppe Giacosa(1847-1906)とのコラボレーション作品

館長

イッリカさんはジャコーサさんも文壇で名を響かせていたのですよね

シューちゃん

この2人の台本作家と一緒に作品を仕上げたプッチーニさんの三大作品

館長

現在も色褪せていない作品です

シューちゃん

奇跡の3人とも言うべきなのかもね

シューちゃん

その三大作品の1つ目はLa bohèmeはプッチーニさんの4作品目

プッチーニ作 La bohème(1896)

シューちゃん

でもね…

三大作品いずれもスタートは低空飛行

シューちゃん

これから紹介するToscaや、Madama Butterflyいずれの三大作品も初演時は評価が低かったんだ

館長

それなのにプッチーニさんの三大作品と謳われているのですか?

ヴェリズモとオペラ

シューちゃん

これを紐解くヒントはVerismoが背景にある

館長

"ヴェリズモ"って現実主義という意味のイタリア語ですよね

シューちゃん

そう!まさに現実主義がこの時期のイタリアの中心だった

シューちゃん

前回のヴェルディさんのときに触れたけど、1870年ごろ一応イタリアは国家統一を装う

シューちゃん

でもね、このことが社会に歪みを生じさせていた

館長

国内の社会的混乱みたいな感じでしょうか…

シューちゃん

それにね、格差社会が広がってしまったんだって

館長

貧富の差が広がっていたってことですね

シューちゃん

そうした社会背景があったイタリアにGiovanni Verga(1840-1922)という文学家が"Vita dei campi(田舎の生活)i "という短編集を発表する

館長

このヴェルガさんの提起がヴェリズモに繋がったのですか

シューちゃん

そしてこのヴェリズモはオペラにも反映されていく

シューちゃん

いち早く反応し、成功を収めたのがこの作曲家だ

マスカーニ登場

マスカーニ

ヴェルガの小説"Cavalleria rusticana"を題材にオペラ作曲しました

マスカーニ作 Cavalleria rusticana(1890)

プッチーニ

実は…

プッチーニ

マスカーニはわたしのミラノ音楽院時代の後輩でして…

マスカーニ

これはプッチーニ先輩!

マスカーニ

当時はわたしとルームシェアもしていただきありがとうございました

館長

なんだかすごい繋がりなのですが…