ジュゼッペ・ヴェルディ

Giuseppe Verdi

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こちらのページでは【音楽家の部屋|ヴェルディ】19c.伊オペラ作曲家④をお楽しみください
※ヴェルディ作品Jérusalem(1847)までをとりあげました

ヴェルディイラストポートレートSyusuke Galleryより )

シューちゃん

この特集でお届けしている作曲家はこちら↓

19世紀イタリアオペラ作曲家④

シューちゃん

19世紀イタリアオペラ作曲家も第4回目を迎えたよ

第1~3回の振り返り

館長

では、ここまでの振り返りをシューちゃん、お願いします

シューちゃん

トップバッターはロッシーニさん

1792-1868を生きた初期ロマン派時代のオペラ界をリードした売れっ子作曲家。作曲の特徴は同じフレーズを徐々に音量を増やしながら繰り返し聴衆を魅了する。また彼の名を世界に今もなお響かせているのは美食家としての一面。特にフォアグラやトリュフを組み合わせた料理はロッシーニ風として今も食卓を彩っている。
【音楽の部屋|ロッシーニ】19c.伊オペラ作曲家①
館長

"美しい歌"、ベルカントを求めて続け19世紀のイタリアオペラの幕を上げた偉大な作曲家でした

シューちゃん
館長

お二人はロッシーニさんの目指したベルカント発展させました

全6回の4回目はヴェルディ

館長

そして第4回目となる今回は…ヴェルディさんです

館長

2023年2月にもヴェルディさんのイラストポートレートをお届けしています

1813-1901を生きたイタリアオペラ作曲家。自身3作目となる演目ナブッコの斬新的な旋律でまずはミラノ市民を魅了、その後イタリア統一運動の機運と相まってイタリア全土に支持され象徴的存在になる。このナブッコの第3幕2場で歌われる「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」は第二のイタリア国歌と位置付けられ、その作者であるヴェルディはオペラ王と今も称えられている。
【音楽の部屋|ジュゼッペ・ヴェルディ】イタリア全国民の心に響く"Va, pensiero, sull'ali dorate"
シューちゃん

19世紀、オペラ界の最高峰が登場だね

館長

今回はヴェルディ作品の1847年Jérusalem(エルサレム)までを綴ります

館長

ではシューちゃん、ヴェルディさんのご紹介をお願いします

若き苦労人・ヴェルディ初期

シューちゃん

イタリア・パルマ郊外ブッセート に生まれたヴェルディさん

館長

ここにはヴェルディさんの美術館があります
National Museum of Giuseppe Verdi

シューちゃん

幼少期から音楽を学ぶ環境にあったんだって

館長

教育熱心なご家族だったみたいですね

シューちゃん

メキメキと音楽の才能を開花させたヴェルディさん

ミラノ音楽院不合格

シューちゃん

地元でその名を知らない者はいないくらいの音楽家になったヴェルディさんミラノ音楽院i を志願

館長

でも、その願いは叶わなかったのですよね…

シューちゃん

ヴェルディさん最初の挫折だったのかもね

シューちゃん

でもね、

シューちゃん

その時、ヴェルディさんの実力を見抜いていた人物がいたんだ

ラヴィーニャとの出会い

館長

それがVincenzo Lavignaさん(1776-1836)ですね

シューちゃん

このことで、ヴェルディさんは生涯、ラヴィーニャさんを敬っていたんだって

シューちゃん

そのラヴィーニャさんの勧めでヴェルディさんミラノ・スカラ座 に出入りするようになって

ロッシーニ、ベッリーニ・オペラとの出会い

シューちゃん

ロッシーニさんやベッリーニさんのオペラに初めて触れたんだ

館長

とても感化されたのでしょうね

オペラ作曲へ

シューちゃん

そしてヴェルディさんはオペラを作曲する機会を手にいれる

館長

ここからは順風満帆という感じ…ではなかったのですよね

シューちゃん

そうなんだよね…

シューちゃん

以前からの恋人と結婚して子供もできたのだけど…

館長

幼くして他界してしまうのですよね

悲しみの中の初作品

シューちゃん

そんな悲しみの中で最初のオペラが完成

ヴェルディ作 Oberto, Conte di San Bonifacio(1839)

シューちゃん

ヴェルディさんの記念すべき初作品で成功を収めた

館長

これに気分を良くしたスカラ座の興行師Bartolomeo Merelliさん(1794-1879)は追加の契約を促したのですよね!

シューちゃん

そんな頃、またまたヴェルディさんの身の上に不幸が襲う

館長

1840年に、二人のお子さんのところに奥様も逝ってしまうのですよね…

悲しみのどん底の2作品目

シューちゃん

不幸のどん底にあったヴェルディさんは、その年に上演された自身2作品目のオペラで大失敗…

シューちゃん

もう作曲家を辞める!と自暴自棄になったヴェルディさん

館長

そんなヴェルディさんの支えとなったのが先ほどの興行師Bartolomeo Merelliさんだったとお聞きしています

再起に向けた3作品目

シューちゃん

メレッリさんはヴェルディさんにこの作品で再起を促した

館長

それが"ナブッコ"

シューちゃん

ヴェルディさんはメレッリさんに繰り返し作曲活動を再開するよう説得されたそう

シューちゃん

それでもヴェルディさんは首を縦には振らなかった

シューちゃん

しかし…

館長

メレッリさんから受け取っていたTemistocle Soleraさん(1815-1878)のこの"ナブッコ"の台本が机から転がって偶然このテキストが現われた…っていうクダリですよね!

館長

「Va, pensiero sull'ali dorate」

シューちゃん

「黄金の翼に乗って」だね

シューちゃん

まっ、そうやって伝わっているけど脚色っぽい感じかな

館長

物語的な?

シューちゃん

いずれにしてっもヴェルディさんはこの作品を完成させたからすごい

ヴェルディ作 Nabucco(1842)

シューちゃん

ちなみにナブッコって"ネブカドネザル二世"を指していて…

シューちゃん

この王様は、ユダ王国を滅ぼした際イスラエル人をバビロンに連行・移住させた事件"バビロン捕囚"を起こした人物だよ

館長

祖国から追放されたユダヤ人

Risorgimentoとつながる

館長

そのユダヤ人たちが祖国を想い歌ったのが…

シューちゃん

Va, pensiero

ヴェルディ作 Nabucco Act 3: "Va pensiero" 

館長

ナブッコの第3幕の「ヘブライ人奴隷の合唱」

シューちゃん

この"ナブッコ"は1842年スカラ座で上演されて興行収入を塗り替えるほどの大成功を収める

館長

ヴェルディさんの大復活となる作品になったのですね

シューちゃん

それだけじゃないんだ

シューちゃん

このヘブライ人奴隷の合唱の一節は、イタリア統一運動(Risorgimento)の象徴的な曲となる

館長

つまり「ヘブライ人奴隷の合唱」という曲が、イタリア統一運動のシンボル的存在になったということですね

シューちゃん

そう!だからヴェルディ=イタリア統一運動の方程式が完成したってこと

館長

いまでもこの曲が"イタリア第二の国歌"と呼ばれる所以はここにあったのですね

シューちゃん

作曲家として新たなスタートとなったヴェルディさん

シェイクスピア作品を手がける

シューちゃん

この時期に、もう一つの起点となる作品

ヴェルディ作 Macbeth(1847)

館長

"マクベス"ですね

館長

この作品の原作"マクベス"はシェイクスピア悲劇 の1つです

シューちゃん

ヴェルディさんはこの作品に作曲

館長

シェイクスピア作品にヴェルディさんが高い関心をもっていたということですよね

シューちゃん

しかしこのオペラの内容が当時の社会には合わない風潮があったみたい

シューちゃん

ヴェルディさんは自身満々だったみたいだけど…

館長

この作品は1847年に初演、その後上演され続けたみたいです、しばらく忘れ去られる時期があったみたいですね

シューちゃん

そんな中、1952年のスカラ座で再び脚光を浴びるんだ

ヴェルディ作 Macbeth Maria Callas(1952)

マリア

わたしがマクベス夫人を演じました

1923-1977を生きた20世紀を世界を代表するソプラノ歌手。その人生は公私共に波瀾万丈。トップの座を射止めた歌声は完璧を追い求め、そして愛に翻弄される。2023年は生誕100年、そして2017年に公開された「私は、マリア・カラス」はマリアの未完の自叙伝を映画化。誰も知らないマリア・カラスに会えます。
【音楽の部屋|マリア・カラス】Maria by Callas
館長

マリア・カラスさんの素晴らしい歌声が世界を動かしたとお聞きしています

シューちゃん

この上演は、この作品を再考するきっかけを与えた

シューちゃん

それ以来、"マクベス"は現在も人気の演目となっているんだ

グランド・オペラへ

シューちゃん

あと、この"マクベス"が初演された1847年にヴェルディさんのもう一つの作品を手がけている

ヴェルディ作 Jérusalem(1847)

館長

"エルサレム"ですね

シューちゃん

ヴェルディさん初のグランド・オペラ作品

館長

ヴェルディさんはグランド・オペラに3つの作品を残していますが、その最初の作品が"エルサレム"です
※Jérusalem(1847)、Les Vêpres siciliennes(1855)、Don Carlos(1867)

シューちゃん

ヴェルディさんは、1839年に初のオペラ作品を手がけてから、実に8年でグランド・オペラに名を連ねたってことだね

館長

ヴェルディさんの作曲家としての活動は初期、中期、後期に分けることができるとされています

館長

大まかに、ここまでがヴェルディさんの初期の作品をピックアップしながらお届けさせていただきました

シューちゃん

次回はヴェルディさんの中後期の作品をみてみよう

館長

ヴェルディさんのその中期といえばもちろんTrilogia popolare

シューちゃん

ヴェルディさんの人気の3部作となった Rigoletto(リゴレット)、Il trovatore(トロヴァトーレ)、 La traviata(椿姫)の登場からスタートだね

館長

シューちゃん、今回もありがとうございました

館長

次回もヴェルディさんのご解説をお願いします

次回はヴェルディ続き(Ⅱ中期)

シューちゃん

この続きは2024年3月13日公開予定のヴェルディ・19c.伊オペラ作曲家⑤で会おうね

1813-1901を生きた作曲家。ロッシーニやドニゼッティ、ベッリーニに影響を受け、その後イタリア統一運動(Risorgimento)と連動した音楽活動でイタリアのみならず19世紀を代表する作曲家となる。ヴェルディ作品は初・中・後期に分類することができ、それぞれNabuccoやMacbeth、Trilogia popolare、Don CarloやFalstaffなどが代表作品とされる。教会音楽としてレクイエムを1874年に詩人マンゾーニに捧げた。
【音楽の部屋|ヴェルディ】19c.伊オペラ作曲家⑤
館長

いらすとすてーしょんでは西洋音楽を彩ってきた音楽家を…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

音楽家・新着偉人(It's New)はこちらから

0089中華人民共和国出身
1920-2014を生きた歌手であり俳優。1938年満洲映画協会から中国人専属俳優とした李香蘭という芸名でデビューし日本や満州国で大人気となる。それは誰もが中国人スターと信じてやまなかった。終戦後、日本に帰国してからは山口淑子として銀幕、舞台で俳優、歌手として活躍。参議院議員として3回当選を果たしている。
【音楽の部屋|山口淑子(李香蘭)】ブギウギ放送記念⑤
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1924-2010を生きた歌手であり俳優。1929年に子役デビューし、俳優としての才能をすぐさま発揮し人気を博す。戦前後に数々のスクリーンに登場し活躍した。歌手としては1949年公開の主題歌カンカン娘で大ヒットを果たす。引退後はエッセイスト、脚本家として活躍した。
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1910-1998を生きた映画監督。画家になることを夢見たが、現在の東宝に入社し1943年姿三四郎で映画監督デビュー。戦後は敗戦国の姿とヒューマニズムを掛け合わせた作品で、生きることをフィルムに込めた。それは中学時代に読み漁ったロシア文学、その中でもドストエフスキーの影響があったとされている。
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1889-1950を生きた経営者であり興行師。夫、泰三を共に大阪天満にて寄席興行をはじめ、後の吉本興業を興す。それは大阪の演芸界に革新を起こし、現在も大阪生まれの独自路線で人気を博している。
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