中江藤樹 Toju Nakae
Toju Nakae (1608-1648)
ようこそ!フリーイラストポートレートと
歴史の停車場いらすとすてーしょんへ
こちらのページでは 中江藤樹
江戸の儒学と医学①をお楽しみください
※中江藤樹 江戸の儒学と医学①は医学の部屋よりお届けします
中江藤樹
イラストポートレート Syusuke Galleryより

儒道と士道は同じ道と独学で学びを深める
朱子学を当時の社会に適応させるべく王陽明全書を読破
その思想を開化させ陽明医学の実践法の一つとする
「致良知説」に傾倒した
そして自ら私塾を開きその学問を極め
日本陽明学の祖とされている
多くの医書も残し、その医術を学ぶために
藤樹のもとに留学を希望するものは絶えなかった
近江聖人と尊称されている
江戸時代の儒学と医学

この特集でお届けする儒学者であり医学の心得をもった人たち↓
江戸時代の医学を重んじた儒学者
江戸時代の儒学と医学

今回いらすとすてーしょんでは医学の部屋より全4回にわたって、この企画をお届けします
江戸時代の医療って

まずその前に江戸時代の医療の現状について確認しておきましょう

このあたりは「江戸時代の意外な医業者」でもお届けしている内容だよ

わたし本居宣長をはじめ3人が登場しましたぞ
【医学の部屋|本居宣長】江戸時代の意外な医業者①

わたしの雨月物語は読んでいただけましたかいな
【医学の部屋|上田秋成】江戸時代の意外な医業者②

本居宣長どのと私は国学四大人と呼ばれています
【医学の部屋|平田篤胤】江戸時代の意外な医業者③

では、繰り返しになりますが簡単に紹介しますよ

江戸時代の初期は漢方による医学が主流、というよりは漢方しかなかった時代とも言えます
漢方医学の祖・田代三喜

その漢方医学の発展に努めました
【医学の部屋|田代三喜 Sanki Tashiro】日本漢方医学の祖

江戸も後期になればオランダ医学なる西洋医学が入ってくるんだよね

確かに後期にはね!

今回はその前に焦点を当ててみましょう
医術は儒学の中に?

それで今で言うところの医学は、江戸時代の学問である国学の朱子学(儒学)の中に含まれていたと考えられています

徳川家康に儒学を説いたのはわたしです
【儒学・京学派|藤原惺窩 Seika Fujiwara】京学派(日本儒学)の祖

儒学から朱子学を説いたのはわたしです
【儒学・朱子学|林 羅山 Razan Hayashi】日本朱子学の祖

つまり儒学を学べは医術を理解する機会があったと理解できます

いまみたいに医師国家試験のようなものも無いだろうしね…

そうなのです、シューちゃん!

それとね、医術は儒学の下にあるとう風潮があったんだって

つまり儒学>医術っていう構図かぁ

医術といっても対症療法、今でいう民間療法みたいな感じだろうからね

だからね、儒学を修めたと言って、医業をはじめるヤブ医者のような方々も現れて…

すごい世界だね…

だからね、ヤブ医者は自らを「オレは儒者だぁ!」ってホラを吹いて医業を行なっていた輩も多かったんだって
儒と医は王道

その折に、儒学と医術は同じことだ!と唱えるの儒学者が登場してくるのです

つまり儒学無くして医術なし、医術無くして儒学なしといった感じかな?

シューちゃん、うまいこと言いますね!
中江藤樹の医学への思い

繋がった!その儒学と医術共に大切だと説いたのが今回の中江藤樹さんなんだね

そうです!シューちゃん

今回特集する江戸時代の儒学と医学ではこの中江藤樹さんをはじめ荻生徂徠さん、貝原益軒さんも同じ志だったと考えられています

つまり、この3回の特集は江戸時代における儒学と医学の関係を垣間見るってことなんだね

ところでこの中江藤樹さんってどんな人だったの?

捷径医筌という書にそのお人柄が現れているように思います

しょうけい いせん?

その、捷径とは近道っていう意味で、医は医術、そして筌というのは手引きっていう意味なのです

つまり医学書ってこと?

シューちゃん、その通りです

それがどう中江藤樹さんの人柄につながるの?

この捷径医筌はたった一人のために書かれた医学書だったのですよ

たった一人のため?

話せば長くなるので簡単にいうと、友人大野勝介さんのお子さんが、医術を学びたいと中江藤樹さんのもとに来られました

そのお子さんつまり大野了佐さんはどうも覚えが悪かったみたいなのです

すぐ忘れてしまう?

だだ、医師になることを望む気持ちは人一倍高かったとのことでした

そこで中江藤樹さんはそのお子さんのためだけにこの捷径医筌を著されたのです

その一人のために医学書をねぇ…

それも中江藤樹さんは、国内外の手に入る多くの医学書を読み、そこに書かれている数々の医術をわかりやすくこの捷径医筌にまとめて、大野了佐さんの指導にあたったのでした

現代版、家庭教師のようだね

中江藤樹さんは、とても人を大切にされて、特に門人を大切にしていたとされています

このことを表すかのようなエピソードの一つかもしれません

捷径医筌は名古屋大学医学部史料室 よりご覧いただくことができます

この中江藤樹さんの生きた時代は江戸時代の初期

この時代は儒学者が医を志す門人に医学講義を各地でしていたのかもね

もちろん臨床経験も必要でしょうけど、座学の教授は医術に興味のある儒学者が担っていたって感じですね

その中江藤樹さんを讃える記念館が滋賀県にあるんだね

シューちゃん、ご紹介ありがとうございます!

こちらが高島市の近江聖人中江藤樹記念館HP です

令和7年3月31日まではリニューアル工事のため休館みたい…
江戸の儒学と医学①まとめ

さて、今回企画させていただきました「江戸時代の儒学と医学①」は、いかがでしたか?

いまから数百年前ですが、知れば知るほど江戸時代って、不思議で面白い時代ですよね

「わが国の医学は大穴牟遅神・少彦名命の二神によってはじまった」と説いた平田篤胤さんの言葉が忘れられません

今回は江戸時代の儒学と医学の視点から中江藤樹を取り上げました

いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!

江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております
江戸時代の部屋 Edo Period

今回の江戸の儒学と医学①の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行を参考図書として用いております
医学・新着偉人(It's New)はこちらから
【医学の部屋|ヘルモント】17世紀に活躍した世界の医学者⑨
【医学の部屋|シュタール】18世紀に活躍した世界の医学者Ⅺ
【医学の部屋|ラーズィー】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑥
【医学の部屋|ショーリアック】16世紀以前に活躍した世界の医学者⑤
医学の部屋へようこそ
出身国別、都道府県でお届けしています
広告コーナー
いらすとすてーしょんはGoogle AdSenseの収益により
運営させていただいております
皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます
いらすとすてーしょん検索コーナー
いらすとすてーしょん検索コーナー
いらすとすてーしょん検索コーナー
新着偉人(It's New)
新たに公開のイラストポートレートをご覧ください
【文学の部屋|池西言水】江戸時代編.4New!!
【文学の部屋|松尾芭蕉】江戸時代編.3
1月16日より、文学の部屋から飛鳥時代〜の文学者をお届けしています↓
1月15日まで、経営者の部屋より明治・大正・昭和時代に活躍した経営者をお届けしました↓

シュー(Syu)です
2025年も、よろしくね

4年目を迎えた2025年も皆様に役立つ世界の偉人たちをシューちゃんと共にフリーイラストポートレートをお届けします