貝原益軒
Kaibara Ekken (1630-1714)
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こちらのページでは 貝原益軒
江戸の儒学と医学③をお楽しみください
※貝原益軒 江戸の儒学と医学③は医学の部屋よりお届けします
貝原益軒
イラストポートレート Syusuke Galleryより
江戸時代の儒学と医学
この特集でお届けする儒学者であり医学の心得をもった人たち↓
江戸時代の医学を重んじた儒学者
江戸時代の儒学と医学
今回いらすとすてーしょんでは医学の部屋より全4回にわたって、この企画をお届けしています
前々回は中江藤樹さん
前回は荻生徂徠さんだったよ
江戸時代の医療って
では恒例の江戸時代の医療の現状について確認しておきましょう
このあたりは「江戸時代の意外な医業者」でもお届けしている内容だよ
では、繰り返しになりますが簡単に紹介させていただきます
江戸時代の初期は漢方による医学が主流、というよりは漢方しかなかった時代とも言えます
漢方医学の祖・田代三喜
その漢方医学の発展に努めました
江戸も後期になればオランダ医学なる西洋医学が入ってくるんだよね
確かに後期にはね!
今回はその前に焦点を当てています
医術は儒学の中に?
それで今で言うところの医学は、江戸時代の学問である国学の朱子学(儒学)の中に含まれていたと考えられています
徳川家康に儒学を説いたのはわたしです
儒学から朱子学を説いたのはわたしです
つまり儒学を学べは医術を理解する機会があったと理解できますね!
いまみたいに医師国家試験のようなものも無いだろうしね…
そうなのです、シューちゃん!
それとね、医術は儒学の下にあるとう風潮があったんだって
つまり儒学>医術っていう構図かぁ
医術といっても対症療法、今でいう民間療法みたいな感じだろうからね
だからね、儒学を修めたと言って、医業をはじめるヤブ医者のような方々も現れて…
すごい世界だね…
だからね、ヤブ医者は自らを「オレは儒者だぁ!」ってホラを吹いて医業を行なっていた輩も多かったんだって
儒と医は王道
その折に、儒学と医術は同じことだ!と唱えるの儒学者が登場してくるのです
つまり儒学無くして医術なし、医術無くして儒学なしといった感じかな?
シューちゃん、うまいこと言いますね!
中江藤樹や荻生徂徠の医学への思い
その儒学と医術共に大切だと説いたのが前々回の中江藤樹さんだったよね
シューちゃん、よく覚えておられましたね!
そして前回は荻生徂徠さんは医者一家に育った儒学者の視点から医学感を悟っていました
そして今回の貝原益軒さんは?
もちろん貝原益軒は儒学者
歴史の授業では貝原益軒さんは本草学者として取り上げられていることが多いと思います
でもこの特集に登場しているってことは儒学者なんだよね?
その通りです!
青年期にいろいろあったのですが、そのことが災いして江戸や京都に留学して…
儒学を学ぶ機会を得て儒学者の道へ進みました
向井元升との出会い
その京都での遊学中に…向井元升(1609-1677)さんと出会う機会で本草学の道にも進むことになりました
これまでは儒学者が医学を説いていたけど、今度は本草学?
本草学って
本草学は「本草書をひもとき、薬物の歴史を明らかにする学問」と日本大百科事典では解説されています
本来は中国古来の植物を薬物として明らかにする学問でこの江戸時代に盛んになった学問です
当時は薬剤師なんていう職業もなかっただろうからねぇ
本草学は医学にも通じているってことか…
医学や薬学にも確かに本草学は通じていますよね!
その江戸時代の本草学を盛んにさせたのが向井元升さんなんだね
はい!そしてその向井元升さんから本草学を学び、発展させたのが貝原益軒さんなのです
この二人が出会った時、向井元升さんは43歳、一方で貝原益軒さんは29歳だったのですって
一回り以上離れているということは先生と弟子のような関係?
それが師弟関係というよりは共同研究者のような感じだったと伝わっているのですよ
本草学から博物学へ
この出会いで本草学が大成すると考えると興味深いよね
そうして本草学を発展させた貝原益軒さんは3つの本草学書を著します
65歳のとき花譜(かふ)
※国立公文書館デジタルアーカイブ
75歳のとき菜譜(さいふ)
※菜譜上:国立公文書館デジタルアーカイブ
※菜譜下:国立公文書館デジタルアーカイブ
そして80歳のときにの大倭本草です
※国立公文書館デジタルアーカイブ
これらの偉業は本草学を新たなレベルに引き上げ日本の博物学を切り開きました
つまり貝原益軒さんが日本博物学の祖っていうことだね
江戸の儒学と医学③まとめ
さて、今回企画させていただきました「江戸時代の儒学と医学③」は、いかがでしたか?
確かにそうですね!そしてその貝原益軒さんは、日本博物学の祖になるというのも興味深いと感じました
さて今回は江戸時代の儒学と医学の視点から貝原益軒を取り上げました
いらすとすてーしょんでは医学の歴史を彩ってきた偉人たちを…
これからもご紹介していきます
どうぞお楽しみに!
江戸時代の部屋もご用意して皆様のお越しをお待ちしております
今回の江戸の儒学と医学③の制作には「江戸時代医学史の研究(1978)」吉川弘文館発行を参考図書として用いております
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