ニコロ・ピッチンニ Niccolò Piccinni
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こちらのページでは【音楽家の部屋|ピッチンニ】フランスに認められたナポリ楽派をお楽しみください
- 1. ピッチンニ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )
- 2. ピッチンニって?
- 2.1. 師匠はレーオ
- 2.2. ブフォン論争
- 2.3. ラモー登場
- 2.4. ルソー登場
- 2.5. フランス正統主義VSイタリア音楽擁護
- 2.6. グルック登場
- 2.7. グルック作 Iphigénie en Tauride
- 2.8. 巻き込まれたピッチンニ
- 2.9. Roland
- 2.10. ピッチンニ作 Roland
- 2.11. グルックも手がけた Roland
- 2.12. 未解決ブフォン論争
- 2.13. Jean-François Marmontelからの依頼
- 2.14. 第二次ブフォン論争?
- 3. 音楽家・新着偉人(It's New)はこちらから
- 4. 音楽家の部屋へようこそ
- 5. いらすとすてーしょん検索コーナー
ピッチンニ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )
ピッチンニって?
今回はピッチンニさんのイラストポートレートをお届けしました
そのピッチンニさんはナポリ楽派レーオさんに師事していました
師匠はレーオ
わたしの門下にはヨンメッリをはじめペルゴレージやヨンメッリなどがいましたよ
【音楽の部屋|レーオ】ナポリ楽派を軌道に乗せた作曲家
そのピッチンニさんはブフォン論争に終止符を打ったとされるグルックさんと文化論争をフランスで巻き起こします
このあたりの時代背景も含めてピッチンニさんに迫っていきたいと思います
ここからはシューちゃん、サポートをお願いします
ブフォン論争
ピッチンニさんには直接的な関係はないけど一応、ブフォン論争(1752~54)をおさえよう
ブフォン論争は…
ラモー登場
わたしフランス歌劇を守る正統主義側のラモーです
【音楽の部屋|ラモー】フランスオペラを愛した作曲家
ルソー登場
わたしイタリア音楽擁護の百科全書派側のルソーです
【音楽の部屋|ルソー】イタリア派で参戦したブフォン論争
フランス正統主義VSイタリア音楽擁護
という、フランスにおけるオペラの在り方の論争で
フランス国内を二分した文化論争にまで発展したよ
ブフォン論争に終止符を打ったのがグルックさんと言われてる
グルック登場
フランスに新たなオペラを提案しました
【音楽の部屋|グルック】モーツァルトに繋ぐオペラ改革
その作品が1779年の Iphigénie en Taurideだね
グルック作 Iphigénie en Tauride
この作品でフランス国内を二分した論争はお互いに歩み寄り収まる
と、ここまではグルックさんのページで紹介していけど…
実はこの続きがあったんだ
巻き込まれたピッチンニ
そこにわたしが巻き込まれたのです
たしか、この頃ピッチンニさんはフランスに居られたはずですが…
はい!
マリー・アントワネット王妃のクラブサン(チェンバロ)の先生をしていました
そしてオペラ作品を手がけるように言われて…
Roland
そのフランス語もままならぬわたしでしたがRolandを完成させ1778年に初演されたのです
ということは、グルックさんのIphigénie en Taurideの1年前ですね
ピッチンニ作 Roland
Rolandは17世紀にイタリアからフランスに帰化した作曲家リュリも関わっていたんだよ
【音楽の部屋|リュリ】フランスオペラ界で頂点をつかんだ作曲家
皆さんからの多大なサポートもあって、このわたしの作曲したRolandは大成功を収めたのです
実はこのRolandなんだけど…
グルックも手がけた Roland
わたしもRolandの作曲を手掛けていたのです
しかし、ピッチンニがRolandを着手しているいう噂を聞いて、それまでの楽譜を燃やしてしまいました
なんだか政治的な策略がありそうな匂いですね
未解決ブフォン論争
そうなんだ!ブフォン論争はまだ終わっていなかった
つまりグルックさんのIphigénie en Taurideはブフォン論争の終止符を打っていないってことですか
確かにグルックさんの1779年のIphigénie en Taurideは新たなフランスオペラの新たな方向を示した
でもね…
2度目のIphigénie en Tauride
1781年にもIphigénie en Taurideが上演されるんだよ
グルックさんのIphigénie en Taurideはロングランということですか?
それが違うんだ
1781年に上演されたIphigénie en Taurideの作曲家は…
わたしの作品でした
なんとも!ピッチンニさんもIphigénie en Taurideを作曲されたのですか!?
Jean-François Marmontelからの依頼
ブフォン論争のイタリア音楽擁護の百科全書派側であったJean-François Marmontel(1723-1799)に依頼を受けていたので…
このピッチンニさんのIphigénie en Taurideも一定の評価は得られたみたい
どちらにしても後味の悪い幕切れですよね…
そんなピッチンニさんとグルックさんは仲が悪かったのですか?
どうもそれはないらしい…
お互いは尊敬し合っていたのでは、というのが現在の定説になってる
お二人とも、フランスのオペラを二分する論争に巻き込まれてしまったということでしょうか
第二次ブフォン論争?
そして、この第二次ブフォン論争とも言える出来事のあとは、二人とも別々の人生を歩むよ
シューちゃん、なかなかユニークなネーミングですね
第二次ブフォン論争とは!
一般的にはグルック‐ピッチンニ論争と言われているみたいだけど
二人の確執ではなさそうだから、第二次ブフォン論争のほうが適しているかなぁ
その後、ピッチンニさんは1789年にフランス革命が起きたことで一時イタリア・ナポリに帰国
わたしはウィーンで晩年を過ごしました
わたしはイタリアでの生活は満足なものではなく…
1798年パリに戻られて、その2年後の1800年にピッチンニさんはその生涯を閉じられました
ナポリ楽派から
マリー・アントワネットの音楽教師
そしてグルックとの出会い
作曲家ピッチンニさんの功績は大きかったと感じます
そういえば、フランスでオペラを作曲したイタリア人は冒頭で紹介したリュリさんに次いでピッチンニさんが二人目だったんだって
まさにピッチンニさんはフランスに認められたナポリ楽派だったのですね
さて今回はクリストフ・ヴィリバルト・グルックを取り上げさせていただきました
いらすとすてーしょんでは西洋音楽を彩ってきた音楽家を…
これからもご紹介していきます
どうぞお楽しみに!
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