ニコロ・ピッチンニ Niccolò Piccinni

ようこそ!フリーイラストポートレートと


歴史の停車場いらすとすてーしょん」へ
こちらのページでは【音楽家の部屋|ピッチンニフランスに認められたナポリ楽派をお楽しみください

ピッチンニ イラストポートレートSyusuke Galleryより )

ピッチンニって?

館長

今回はピッチンニさんのイラストポートレートをお届けしました

館長

そのピッチンニさんはナポリ楽派レーオさんに師事していました

師匠はレーオ

レーオ

わたしの門下にはヨンメッリをはじめペルゴレージやヨンメッリなどがいましたよ

1694-1744を生きた作曲家。ナポリ楽派の祖A・スカルラッティ、同楽派の重鎮レオナルド・ヴィンチの後を継ぎ、その後のナポリ楽派を牽引した。ナポリ楽派におけるオペラ・ブッファや現代和声法(harmony)を確立した一人としてその名を刻んでいる。また指導者としても名高く、ペルゴレージ、ピッチンニ、ヨンメッリなどが門下で育った。
【音楽の部屋|レーオ】ナポリ楽派を軌道に乗せた作曲家
館長

そのピッチンニさんはブフォン論争に終止符を打ったとされるグルックさんと文化論争をフランスで巻き起こします

館長

このあたりの時代背景も含めてピッチンニさんに迫っていきたいと思います

館長

ここからはシューちゃん、サポートをお願いします

ブフォン論争

シューちゃん

ピッチンニさんには直接的な関係はないけど一応、ブフォン論争(1752~54)をおさえよう

シューちゃん

ブフォン論争は…

ラモー登場

ラモー

わたしフランス歌劇を守る正統主義側のラモーです

1683-1764を生きた作曲家でありクラヴサン奏者。フランス古典主義音楽の第3世代に位置付けられ、オペラ、バレエの分野で特筆した活躍を行う。1722年に著した「Traité de l'harmonie réduite à ses principes Naturels」は音楽を科学的にアプローチし音楽理論の発展に当時寄与した論文となった。フランス歌劇を守る正統主義側に立ち、イタリア音楽擁護の百科全書派と対立したブフォン論争の中心人物であった。
【音楽の部屋|ラモー】フランスオペラを愛した作曲家

ルソー登場

ルソー

わたしイタリア音楽擁護の百科全書派側のルソーです

1712-1778を生きた哲学者であり文学、音楽家。1750年ごろからフランスで編纂された大規模な 百科事典「百科全書」の音楽項目を担当。1752年にはフランス文化を二分することになるブフォン論争でラモーらの支持するフランス伝統のオペラ派に対してイタリアで人気を博していたコミック・オペラを支持した。日本との関わりも多く、明治時代の自由民権運動で中江兆民がルソーの唱えた社会契約論(1762)を用いている。またルソー自身の自伝「告白録」は日本の自然主義文学に影響を与えている。
【音楽の部屋|ルソー】イタリア派で参戦したブフォン論争

フランス正統主義VSイタリア音楽擁護

シューちゃん

という、フランスにおけるオペラの在り方の論争で

シューちゃん

フランス国内を二分した文化論争にまで発展したよ

シューちゃん

ブフォン論争に終止符を打ったのがグルックさんと言われてる

グルック登場

グルック

フランスに新たなオペラを提案しました

1714-1787を生きた作曲家。イタリア様式オペラ(オペラ・セリア)をベースに、当時フランスでブームを起こしたオペラ・コミックをウィーン様式に変革、そしてブフォン論争で揺れたフランス・オペラ界に音楽と演劇の融合を目指し「Iphigénie en Tauride」を作曲し大成功を収め、この論争に終止符を打つ作品となる。グルックの無意味な音楽的装飾や、歌い手の技巧といった重厚感より、単純で明快でそして自然な表現を重視した結果であった。そして18世紀のオペラ改革の先駆者としてその名を残している。
【音楽の部屋|グルック】モーツァルトに繋ぐオペラ改革
シューちゃん

その作品が1779年の Iphigénie en Taurideだね

グルック作 Iphigénie en Tauride

シューちゃん

この作品でフランス国内を二分した論争はお互いに歩み寄り収まる

シューちゃん

と、ここまではグルックさんのページで紹介していけど…

シューちゃん

実はこの続きがあったんだ

巻き込まれたピッチンニ

ピッチンニ

そこにわたしが巻き込まれたのです

館長

たしか、この頃ピッチンニさんはフランスに居られたはずですが…

ピッチンニ

はい!
マリー・アントワネット王妃のクラブサン(チェンバロ)の先生をしていました

ピッチンニ

そしてオペラ作品を手がけるように言われて…

Roland

ピッチンニ

そのフランス語もままならぬわたしでしたがRolandを完成させ1778年に初演されたのです

館長

ということは、グルックさんのIphigénie en Taurideの1年前ですね

ピッチンニ作 Roland

シューちゃん

Rolandは17世紀にイタリアからフランスに帰化した作曲家リュリも関わっていたんだよ

1632-1687を生きた作曲家。フランス宮廷に雑用係として仕事を得て、そこから音楽の才能を活かし研鑽を積む。そしてルイ14世に音楽家として認められ1661年フランス国王室内音楽隊総監督に任命される。その結果、宮廷の世俗音楽の支配権を握った。1672年に王立音楽アカデミー(オペラ座)の開設権を得てからは劇作家フィリップ・キノーと組み数多くのオペラを作曲する。これは事実上フランス・オペラの創始者となったことを意味した。
【音楽の部屋|リュリ】フランスオペラ界で頂点をつかんだ作曲家
ピッチンニ

皆さんからの多大なサポートもあって、このわたしの作曲したRolandは大成功を収めたのです

シューちゃん

実はこのRolandなんだけど…

グルックも手がけた Roland

グルック

わたしもRolandの作曲を手掛けていたのです

グルック

しかし、ピッチンニがRolandを着手しているいう噂を聞いて、それまでの楽譜を燃やしてしまいました

館長

なんだか政治的な策略がありそうな匂いですね

未解決ブフォン論争

シューちゃん

そうなんだ!ブフォン論争はまだ終わっていなかった

館長

つまりグルックさんのIphigénie en Taurideはブフォン論争の終止符を打っていないってことですか

シューちゃん

確かにグルックさんの1779年のIphigénie en Taurideは新たなフランスオペラの新たな方向を示した

シューちゃん

でもね…

2度目のIphigénie en Tauride

シューちゃん

1781年にもIphigénie en Taurideが上演されるんだよ

館長

グルックさんのIphigénie en Taurideはロングランということですか?

シューちゃん

それが違うんだ

シューちゃん

1781年に上演されたIphigénie en Taurideの作曲家は…

ピッチンニ

わたしの作品でした

館長

なんとも!ピッチンニさんもIphigénie en Taurideを作曲されたのですか!?

Jean-François Marmontelからの依頼

ピッチンニ

ブフォン論争のイタリア音楽擁護の百科全書派側であったJean-François Marmontel(1723-1799)に依頼を受けていたので…

シューちゃん

このピッチンニさんのIphigénie en Taurideも一定の評価は得られたみたい

館長

どちらにしても後味の悪い幕切れですよね…

館長

そんなピッチンニさんとグルックさんは仲が悪かったのですか?

シューちゃん

どうもそれはないらしい…

シューちゃん

お互いは尊敬し合っていたのでは、というのが現在の定説になってる

館長

お二人とも、フランスのオペラを二分する論争に巻き込まれてしまったということでしょうか

第二次ブフォン論争?

シューちゃん

そして、この第二次ブフォン論争とも言える出来事のあとは、二人とも別々の人生を歩むよ

館長

シューちゃん、なかなかユニークなネーミングですね
第二次ブフォン論争とは!

シューちゃん

一般的にはグルック‐ピッチンニ論争と言われているみたいだけど

シューちゃん

二人の確執ではなさそうだから、第二次ブフォン論争のほうが適しているかなぁ

館長

その後、ピッチンニさんは1789年にフランス革命が起きたことで一時イタリア・ナポリに帰国

グルック

わたしはウィーンで晩年を過ごしました

ピッチンニ

わたしはイタリアでの生活は満足なものではなく…

館長

1798年パリに戻られて、その2年後の1800年にピッチンニさんはその生涯を閉じられました

シューちゃん

ナポリ楽派から

館長

マリー・アントワネットの音楽教師

シューちゃん

そしてグルックとの出会い

館長

作曲家ピッチンニさんの功績は大きかったと感じます

シューちゃん

そういえば、フランスでオペラを作曲したイタリア人は冒頭で紹介したリュリさんに次いでピッチンニさんが二人目だったんだって

館長

まさにピッチンニさんはフランスに認められたナポリ楽派だったのですね

館長

さて今回はクリストフ・ヴィリバルト・グルックを取り上げさせていただきました

館長

いらすとすてーしょんでは西洋音楽を彩ってきた音楽家を…

館長

これからもご紹介していきます

館長

どうぞお楽しみに!

音楽家・新着偉人(It's New)はこちらから

0089中華人民共和国出身
1920-2014を生きた歌手であり俳優。1938年満洲映画協会から中国人専属俳優とした李香蘭という芸名でデビューし日本や満州国で大人気となる。それは誰もが中国人スターと信じてやまなかった。終戦後、日本に帰国してからは山口淑子として銀幕、舞台で俳優、歌手として活躍。参議院議員として3回当選を果たしている。
【音楽の部屋|山口淑子(李香蘭)】ブギウギ放送記念⑤
01北海道
1924-2010を生きた歌手であり俳優。1929年に子役デビューし、俳優としての才能をすぐさま発揮し人気を博す。戦前後に数々のスクリーンに登場し活躍した。歌手としては1949年公開の主題歌カンカン娘で大ヒットを果たす。引退後はエッセイスト、脚本家として活躍した。
【音楽の部屋|高峰秀子】ブギウギ放送記念④
13東京都
1910-1998を生きた映画監督。画家になることを夢見たが、現在の東宝に入社し1943年姿三四郎で映画監督デビュー。戦後は敗戦国の姿とヒューマニズムを掛け合わせた作品で、生きることをフィルムに込めた。それは中学時代に読み漁ったロシア文学、その中でもドストエフスキーの影響があったとされている。
【映画監督の部屋|黒澤 明】ブギウギ放送記念③
28兵庫県
1889-1950を生きた経営者であり興行師。夫、泰三を共に大阪天満にて寄席興行をはじめ、後の吉本興業を興す。それは大阪の演芸界に革新を起こし、現在も大阪生まれの独自路線で人気を博している。
【経営者の部屋|吉本せい】ブギウギ放送記念②

音楽家の部屋へようこそ


出身国別、都道府県でお届けしています

イラストポートレートSyusukeGallery音楽家の部屋Musicologist
音楽家の部屋 Musicologist

音楽家の部屋Musicologistへようこそ。SyusukeGalleryよりイラストポートレートをお届けさせていただきます。

広告コーナー

いらすとすてーしょんはGoogle AdSenseの収益により
運営させていただいております
皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます

いらすとすてーしょん検索コーナー

いらすとすてーしょん検索コーナー

いらすとすてーしょん検索コーナー

ようこそいらすとすてーしょんへ

  • 独自のタッチで描いたイラストポートレート


    お楽しみください
  • イラストポートレートはプライバシーポリシー内にある著作権の範囲内でしたらフリー


    ご活用いただけます(プライバシーポリシー
  • モバイルの場合はスクショを、PCの場合は


    右クリックでイラストポートレートが


    保存できます
  • Syusuke Galleryは「いらすとすてーしょん」に
    アップしている全イラストポートレートが


    ご覧いただけます
  • 新着偉人(It's New)ではほぼ毎日


    「いらすとすてーしょん」より独自に


    ピックアップした偉人たちを紹介しています
  • 都道府県・国、そして生まれた年別にも


    確認できるのでサイトマップや検索ボックスから


    どうぞ(サイトマップ

※検索「カテゴリー」「タグ」「キーワード」欄に


複数入力された場合は、すべて一致の場合のみ


ヒットします

新着偉人(It's New)

新たに公開のイラストポートレートをご覧ください

0049ドイツ連邦共和国出身
1614-1672を生きた医学者。ライデン大学でヘルニウス(親子)が始めたベッドサイドトレーニング(BST)を受け継ぎ、医学教育に力を入れ、同時に脳解剖の分野で功績を残し、医学における基礎と臨床の両立を推進した。1628年にハーベーによって提唱された血液循環論を支持したことでもその名を刻んでいる。
【医学の部屋|シルヴィウス】17世紀に活躍した世界の医学者⑥New!!
0039イタリア共和国出身
1628-1694を生きた医学者。17世紀に入り応用された顕微鏡を用いて、解剖学の分野でとりわけ細胞レベルの解明にその名を刻み、組織学の分野を切り拓いた。その中で肺における毛細血管(1661)、腎糸球体(1666)の発見を遂げている。また発生学の分野では胚の形態形成の過程を示している。1691年にはローマ教皇医師として招かれ、医学講義も行った。
【医学の部屋|マルピーギ】17世紀に活躍した世界の医学者⑤

いらすとすてーしょん新キャラクター

館長

2022年より"いらすとすてーしょん"にお立ち寄りいただきありがとうございます

館長

さて本年いらすとすてーしょんの新キャラクターが誕生しました

館長

シューちゃんです

シューちゃんはいらすとすてーしょんのキャラクターです
シューちゃん

シュー(Syu)です
よろしくね

館長

3年目を迎えた2024年も皆様に役立つ世界の偉人たちをシューちゃんと共にフリーイラストポートレートをお届けします

いらすとすてーしょんからのお知らせ

創業76年を迎える総合広告代理業を営む栄光社のイチオシと「いらすとすてーしょん」のコラボレーションが2022年7月1日ついにオープン!イチオシ美術とそのイラストポートレートで贈る作者をぜひご堪能ください
創業78年を迎える栄光社HP新企画「イチオシ」と


いらすとすてーしょん「Syusuke Gallery」


コラボレーション
「イチオシ」で取り上げられた美術のその作者を


イラストポートレートで贈ります
皆様のお越しをお待ちしております

お探しのジャンルはございますか?

Japan OR Global

検索はこちらから

Syusuke Gallery
イラストポートレートをお楽しみください

いらすとすてーしょんイラストポートレートSyusukeGalleryTOPPAGE-LOGO
この人知ってる?新たな出会いがあるかも!?Syusuke Gallery