大田南畝 Nanpo Ōta
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こちらのページでは【江戸文学|戯作】
「大田南畝」江戸時代のラップスター
をお楽しみください
大田南畝イラストポートレート(Syusuke Galleryより)

また狂名が四方赤良とした狂歌三大家の一人であり、
その一派は山手蓮と称された
戯作の花形作家「山東京伝」の才能を見出した一人でもある
狂歌(戯笑歌)って??
案内はわたし大田南畝(Nanpo)です

今日は狂歌の話か…

お師匠!
【江戸文学|戯作】「山東京伝」江戸時代のベストセラー作家

お前さんはワシが目をかけてやった
山東京伝じゃないか!

あの時はご贔屓にしていただき、
ありがとうござんした

さて、お師匠は狂歌三大家と
並び称されるお人!

恐れ多いことっすが、狂歌について
教えてくださいまし
狂歌って?

狂歌は察しの通り、
五・七・五・七・七の
短歌調ではあるんだけど…

そこに、洒落や滑稽、皮肉や風刺を
たっぷり込めた歌ってところかな

なるほど!
こんなところに江戸っ子気質が
溢れんばかりってところですかな

こんな狂歌を読んだんじゃ

よのなかに
か(蚊)ほどうるさき
ものはなし
ぶんぶといふて
よるもねられず

どう言う意味なんです??
寛政の改革を皮肉りました

ちょうど老中田沼が失脚して
松平が質素倹約なんて寛政の改革を
発表したもんだから…

発表したもんだから?

田沼一派を取り締まる役人を
「蚊」としたんじゃよ

お師匠はお堅いそこいらの武士とは
違ってユーモアがあると言うか、
茶目っ気があると言うか…
5時から男

昼間はしっかり幕府の仕事をして、
そして終わったら今で言う5時から男!

古ぅ!

昼間は政治家、そして夜は政治批判…

なんとも気宇壮大なお方じゃ

それにしても、この狂歌にリズムを
付けて歌うと、
現代のラップみたいですな

まぁ、そんなところかな

♪世の中にぃ

♪蚊ほどうるさきぃ

♪ものはなし

♪ものはなしぃ

♪ぶんぶん

♪ぶんぶん

♪いるからぁ

♪ 夜も眠れねぇ

こんな感じかのぅ

さすがでござんす
江戸時代に副業!?

ちなみにワシは狂歌だけでなく、
洒落本やら黄表紙やらにも
取り組んだんだぞ

これも今で言う副業かぁ

じゃあ、ここでわたしの
辞世の狂歌を!

いままでは
ひとのことだと
おもふたに
おれがしぬとは
こいつはたまらん

お師匠!逝かないでくださいな!

あの世で待ってるよ!
ってもう来てるか!!

おしまい
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