ハインリヒ・シュッツ Heinrich Schütz
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こちらのページでは【音楽家の部屋|シュッツ】
大バッハへ繋ぐドイツ音楽の父をお楽しみください
- 1. シュッツ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )
- 2. ドイツ音楽の父
- 2.1. シュッツって?
- 2.2. ヴェネツィア留学
- 2.3. ザクセン選帝侯の宮廷楽団長へ
- 2.4. Psalmen Davids
- 2.5. Historia der Geburt Christi
- 2.6. The Passion According to St. Luke
- 2.7. The Passion According to St. John
- 2.8. ドイツ初のオペラはダフネ?
- 2.9. ドイツ音楽の父シュッツ
- 2.10. シュッツは北ドイツ・オルガン楽派
- 3. 音楽家・新着偉人(It's New)はこちらから
- 4. 音楽家の部屋へようこそ
- 5. いらすとすてーしょん検索コーナー
シュッツ イラストポートレート(Syusuke Galleryより )

ドイツ出身 1585-1672
留学先のヴェネツィア楽派ジョヴァンニ・ガブリエリに師事
帰国後宮廷音楽の発展に尽力した
ドイツ語で表現したPsalmen Davidsを1619年に発表
ヴェネツィア楽派由来の豊麗な複合唱様式を
ドイツ・プロテスタント教会音楽に定着させた
その後は独唱を中心とした教会音楽に傾倒
またドイツにおける最初のオペラと伝わる
シュッツ作のダフネ
オペラと呼べる作品であったかについて
現在検証されている
ドイツ音楽の父
シュッツって?

今回はシュッツさんのイラストポートレートをお届けしました

シュッツさんは1585年生まれ

実にその100年後偉大な作曲家が誕生します

1685年生まれのヨハン・ゼバスティアン・バッハです

そんな件(くだり)の紹介をされるシュッツさんですが…

ドイツ音楽の父と称されるほどのドイツ音楽には欠かせない作曲家でした

そのシュッツさんについて簡単に振り返ってみたいと思います
ヴェネツィア留学

ヘッセン領主モーリツ伯にその楽才を認められて

1609年ヴェネチア楽派の巨匠ジョヴァンニ・ガブリエリ(イタリア出身1554-1612)に師事します

シュッツさんの留学中に亡くなった師ガブリエリはその作曲家としての才能を認めていたそうです
ザクセン選帝侯の宮廷楽団長へ

そして帰国後1617年にはドレスデン、ザクセン選帝侯の宮廷楽団長となり、その才能を発揮します

そして1619年

ドイツ語によって書かれた聖書の言葉に作曲した「Psalmen Davids(ダヴィデ詩篇歌集)」を発表しました
Psalmen Davids


これにはヴェネツィア楽派由来の豊麗な複合唱様式をドイツ・プロテスタント教会音楽に定着させる一歩となります

では、ここからわたしがお話ししましょう

初期の作品としてPsalmen Davidsから40年あまりたった…

1660年に

Historia der Geburt Christi(クリスマスの歴史)を初演しました

Historia der Geburt Christiつまりキリスト誕生の歴史としてプロテスタント教会音楽として作曲しました

Historia der Geburt Christiは名作中の名作と言われる作品ですよね!
Historia der Geburt Christi


Historia der Geburt Christiを詳しく紹介してくれてありがとう

その数年後…

キリストの試練、そして死の物語をアカペラで歌い上げる

3つの受難曲を作曲しました

ちなみに受難曲とは新約聖書中の4つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)で伝えられるキリストの受難を題材とする音楽のことです

まずはじめにルカ受難曲を1665年に
The Passion According to St. Luke


そしてヨハネ、マタイ受難曲を続けて1666年に
The Passion According to St. John



それぞれご紹介いただきありがとう

これらのプロテスタント教会音楽で…

奏でられるようになって、ルターの唱えた宗教改革が進んでいくのを感じていたんだ

ヴェネツィア楽派由来の豊麗な複合唱様式から

イタリアはバロック期を迎え声楽曲は和弦伴奏を伴う独唱が主流に

それをいち早くドイツ音楽として取り入れたシュッツさん

それぞれの受難曲を聴いていると手によるようにわかりますね
ドイツ初のオペラはダフネ?

ところでシュッツさんはドイツ初のオペラを手がけられたとか…

Die Dafne(ダフネ)のことでしょうか

確かに1627年に書き下ろしたわたしの作品です

カメラータのメンバーで詩人のリヌッチーニ(1562-1621)が1597年に台本を書き下ろしたダフネとは違いますのでご注意を!

このダフネの話題はこちらのモンテヴェルディさんのイラストポートレートページでご紹介していますよ
【音楽の部屋|モンテヴェルディ】オペラを開花させた作曲家

話は戻して、そのシュッツが作曲されたダフネ

これまでドイツ初のオペラとして扱われてきたのですが…

どうも雲行きが怪しくなっているようなんです

怪しいって??

オペラの定義は登場人物が歌を歌って、会話部分も歌で表現ですよね

…

それでシュッツさんのダフネは音楽付きの演劇だったのではという噂が…

…

それで、いまのところ結論は出ているの?

音楽史家が目下調査とのことです

いずれにしてもシュッツさんの作曲家人生を揺るがすものではありませんよ!
ドイツ音楽の父シュッツ

こうして最新のイタリア音楽をドイツ文化と融合させたシュッツさんはドイツにおける音楽の父と称されるようになりました

そしてシュッツさんがこの世を去ってから約12年後に

偉大な作曲家がこの世に誕生します

わたしを呼びましたか??

そしてシュッツさんについて一言付け加えるますと
シュッツは北ドイツ・オルガン楽派

ドイツのオルガニスト育成の父と称されたヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクと同じく北ドイツ・オルガン楽派にカテゴライズされています

ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクです
【音楽の部屋|スウェーリンク】フランドル楽派最後の巨匠

スウェーリンクさんはドイツにおけるオルガニスト育成の父と称されている作曲家です

北ドイツ・オルガン楽派にはドイツにおけるオルガニスト育成の父と音楽の父という二人の父が居たのですね!

ご参考までに南ドイツ・オルガン楽派もありました

その南ドイツ・オルガン楽派を率いたのが…イタリア出身の

ジローラモ・フレスコバルディです
【音楽の部屋|フレスコバルディ】南ドイツ・オルガン楽派の祖

この北と南ドイツ・オルガン楽派の運命は…

またわたしを呼びましたか??

今回はハインリヒ・シュッツを取り上げさせていただきました

いらすとすてーしょんでは西洋音楽を彩ってきた音楽家を…

これからもご紹介していきます

どうぞお楽しみに!
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